機能美について

プチスタをスケートで破いた反省をふまえ、アウトドアな遊びをするときはプチニューはお休みだ。

破こうが何しようが気にしないのがジーンズ道……と言えなくもないが、雑に使うのと愛情の果てに崩壊を迎えるのは別だろう。

ぶらつく格好

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ヘインズのTシャツ、古着のリーバイス501をカットオフした短パン、ニューエラ×ステューシーのBBキャップ。
夏場のスケートはこんな感じ。
お金のかかってない気楽なアメカジ。

SK8OLOGYのカラビナ

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501のベルトループに構えている、このカラビナ
SK8OLOGYというメーカーのもので、名前の通りスケートボードの周辺道具を作っている。
このみっつの角がでこぼこしているのは、スケートボードについているさまざまなサイズの六角ナットを調整するためのもので、レンチとカラビナがひとつになったものだ。
しかも内側にマグネットでドライバーまでついている。スケートしてる間にどっかに飛んでいってしまって、ドライバーはなくなったけど、基本的にはついている。

機能美

機能美という言葉を使いたいのだが使い方はあっているだろうか。
「機能とデザインが両立した状態」?「機能がデザインとして活きている状態?」なんとなくそういう感じで使わせてもらう(調べるのが面倒なので誤用でもご容赦を、というダジャレが浮かんだけど、胸の内に秘めておくというメタ)。

とにかく、ぼくはこういうものが好きだ。
逆に言うとデザインのために使い勝手を損なうものが好きではない。
動きにくいサルエルパンツとか、日当たりの悪いデザイナーズマンションとかね。

ヘビーユーザーのために考えられて作られたものというのは、なんというか、やっぱり美しいという言葉がピッタリだ。
このカラビナもそうだし、メッセンジャーバッグのディテールなんかもグッとくる。

以下しばらく知ってる人は読み飛ばして構わない話。

メッセンジャーバッグ

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メッセンジャーバッグというのはその名の通りメッセンジャーの為のバッグだ。
斜めがけのバッグを背負い頻繁に荷物を出し入れしながらハードに自転車にまたがるメッセンジャーのために、さまざまな工夫がされている。
自転車に乗っている状態だと彼らの乗るスポーツ車は前傾姿勢になるため、通常のショルダーバッグでは安定しない。それを安定させるために、容易にストラップの長さを調整できるようになっている。
乗る前にぎゅっとストラップを締め背中に密着させ、降りて荷物を出すときにはストラップを緩め前にバッグを持ってくる。この何度も繰り返す動作のために各メーカーはさまざまな工夫をしている。ストラップ以外にも、背中に密着しているときの通気性の確保だとか、荷物を出すときのアクセスのしやすさだとか。
よくメッセンジャーバッグと称して形だけそれっぽいがそれらの機能性を全く持っていない商品がある。そういうのは正しくはメッセンジャー風バッグ(合皮のジャケットも革ジャンではなくビニジャン)だ。

以上読み飛ばしてオーケー部でした。

デイリーユース

メッセンジャーバッグの話が長くなってしまったが、使いやすいものっていいよね、ということだ。

タフな毎日を生きていくためには、文字通り質実剛健でなくてはならない。
ファッションのためのファッションは、あまり好きではない。なぜそれを選ぶのか?という理由があってこそ、ひとつ上の男ってものだ。

そんな細かいことより、エステに行ったり美容院に行ったり上野クリニックに行くのが大事だって人もいるだろうし、「それでも別にいいんじゃねえの」って感じだが、皮を剥けば人間ひと皮剥けるのかどうかは、ぼくには分からない。