シンプルファッションについて

夏に無地Tシャツばかり着ていて、バンドTシャツなんかも着るには着ていたものの、段々プリントTシャツに抵抗が出てきた。
抵抗というと少し語弊があるけど、無地Tシャツと何かプリントされたTシャツが手元にあって、出掛ける時にハイ選んでとなったら、九割がた無地を選ぶ。

抵抗ってのはちょっと違うかな。
プリントTシャツが着たくないわけではないからね。
ただなんとなく、無地のが楽なんだと思う。

無地ゆえに逆に神経質

何と合わせるかということを考えなくていいし、というか元々プリントTシャツでもそこまで派手なものを持っている訳でもないから考えることなかったんだけど、無地を愛用するようになってから殊更。
黒地に例えば緑色で何か描いてあったら、緑色ってどう合わせたらいいのかなと気になるようになってしまった。
黒地は黒地なわけでそこまで神経質になる必要は、ほとんどないと思うんだけど。

合わせるものに悩む、と書いたものの。
秋冬を迎えるにあたって無地志向は更に加速して、合わせる何もそもそもほかの服も黒白灰紺ばかりだし、柄もない。だいたい。
靴とか小物には別にそういうのはあんまりないけども。

意識は細部へ

でも服装に無頓着になっているわけではなくて、というか人並以上に気を遣っている気はする。
ただ服を選ぶ際に見る箇所がどんどん細かくなっている。
リブの長さ、襟の大きさ、フードの厚み、柄とかぱっと見の仕様ではなく地味なところで同じようだけどぼくの中では全然違う、っていうものがたくさんある。

自然とこういう風になっていった気はするけど世の中はノームコアの潮流を受けたシンプルファッションブーム。
ぼくもその流れに飲まれているだけなのか。
影響がない、とは言わないけど確実にぼくはもう派手な方向にはいかないだろう。

もう流行に乗って「お洒落だね」と言われたい気持ちは全然ないし、ぼくの中でお洒落と格好良いとはベクトルが全然違う。
格好良いとは言われたい。うん、言われたい。

読者モデルは最新ファッションで最新ヘアスタイルかもしれないけど、格好良いかどうかって言われると首を捻らないといけない。

イケメン と 男前 の差異に似てるかな。

シンプルな個性

シンプルなものにこそ本人のこだわりが強く反映される。
ユニフォーム的な中に、ちらりと見える嗜好こそ強いアイデンティティだ。
学生時代、みんな同じ制服だったのに、千差万別のキャラになっていたみたいにね。

服を選ぶ手間が省けるというジョブズ的な考えももちろんあるにはあるんだけど、いかにも「お洒落頑張ってます!」はちょっともうしんどくて、中村アンみたいな寝癖のような決めうちヘア、というか。
適当なのに計算されてる、的スタイルを本当に適当にやってるのが一番イケてる、ような気がする。

単にスナップ撮られたがってる旧GAP前にたまってるような中身からっぽ男が嫌いでそこへのアンチテーゼとも言えるかな。



そんなこんなで、チャンピオンの無地のスウェットにA.P.C.のジーンズ、ナイキのスニーカー。
調子いいです。