本田圭佑483日ぶりのゴールについて

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本田圭佑セリエAでゴールをあげた。
実に483日ぶりのゴールだ。

リアルタイムで試合を観ていて、思わず鳥肌の立つゴールだった。
たまたまゴール前でフリーでボールが回ってきたという、ごっつぁんゴールではない。
ペナルティエリア外から狙いにいった、無回転のミドルシュート。本田のひとつの持ち味である、あの、無回転シュートがネットを揺らした。

去年末ごろの周囲の評価

イタリアメディアでも、日本のネットでの評判も、ここまで散々だった。

「本田のここまでのパフォーマンスには失望を禁じえない。今のミランには、トレクァルティスタ(トップ下)でプレーすべき選手、もしくはプレーできる選手が複数いるが、いずれも及第点にすら届いていないからだ」


「本田起用に対する契約条項があるのでは?(使う必要がないのに、契約上仕方なく試合に出しているのでは?)」


「日本政府は労働時間を削減したところで(労働基準法改正案)、本田もそれに適応した。右サイドで少し、中央で少し……まったく危険ではなかった」
ガゼッタ・デロ・スポルトより

17: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/12/10(木)
代表にもいらんわ
シンガポール戦で本田必要論再燃してたけどやっぱりいらない
あの試合本田は3回決定機があったけど2本外した
しかもヘッドで得点したのよりも簡単なシュートをな


34: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/12/10(木)
もはや意味不明な存在ユニうれてんのか?


41: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/12/10(木)
そりゃ二部相手に点取れないとか
雑魚専ですらない


69: 名無しさん@恐縮です@\(^o^)/ 2015/12/10(木) 02:55:05.77
もうミランではいいだろw
出番がまわってきたところで何かが変わるもんでもない
ただ今のままの俺様キャラで相手にしてくれるのは代表だけだろうな

これが去年末頃の世の中の評価。悪評を抜粋しているのでこれがすべてではないし熱いファンの声だってもちろんあった。
しかし本田のファンで、ミランの試合をチェックしているぼくですら思っていた。

これ、やべえな。と。

ミランに本田の居場所ねえな。と。

ピッチから消えた10番

ミラン自体歯車が合っていなかった。いくつかのシステムを試しながらうまくいかず、メンバーも流動的。決して本田一人がチームの凋落の戦犯ではなかった。
監督はセードルフインザーギも短期で解任され、あわただしいチーム事情の中、ミハイロビッチが就任し一度落ち着きを見せた。
しかしそのシステムは、本田には悲しい現実を突きつけた。
4-3-3の、トップ下を置かないシステム。

本田はトップ下にこだわりを見せていたが結果を出せなかった上に、そもそものポジションがピッチ上から消えた

そして、先ほどの引用のような周囲の評価。キャプテン・モントリーヴォとの不仲。フリーでも回って来ないパス。
ミランの10番の価値は一度は地に堕ちた

折れない牙

年が明けた頃から、ミランの内情は徐々に変わってきた。
チーム自体が復調し、順位を上げ始め、本田もトップ下ではなく右のウイングで出場機会を得ている。
ミランに移籍し好調だった頃は右ウイングでの出場機会が多かったのだ。

本田圭佑 ブーイングから拍手へ。日本人選手の復活劇」カルチョウェブ


ミランの本田:日本人選手はこうして復活した」ガゼッタ・デロ・スポルト


モントリーヴォと本田、新ミランの象徴」PIANETA MILAN

本田はここ5試合で1G4A
もちろんそれで安泰、と簡単には言えない。

しかしゴールもアシストもなくても、本田は手を抜いていなかった。
チームがだれて散漫な試合をしているときでも、攻撃時にパスが来なくても、常に献身的にピッチを走り続けハードワークを怠らなかった。
それに気づいているファンが少なくても。本田は常に走り続けた
それが結実したのが、前節のスーパーゴールだ(それもさることながら、1点目のアシスト前の走りこそ本田の価値が現れていると思う)。

ミランチャンピオンズリーグ出場権も視野に入れた

Forza Keisuke

セリエで過ごした結果の出ない時間は、ビッグマウスと言われる本田にしても絶対につらい時間だったと思う。
というか、心無いメディアにさらされるビッグマウスでエゴイストだという部分は、本田のほんの一部分。
こんなこと書いて「お前は本田のなんだよ」って言われるかもしれないが、知るかそんなもん。

「代表にもいらない」「本田オワコン」「クラブ経営だけやっとけ」って言ってるやつこそ本田の何なんだよ。

本当は人一倍繊細で、不器用なのが本田圭佑だ。
「許されるなら今日引退してもいい」
ミラノダービー快勝後、本田はこう言った。
それぐらい充実した試合だったというニュアンスでの発言だが、ぼくはこれを少し悲しく思った。あ、なんか、本田らしくないな、と。よっぽどキツかったんだろうな、と。
弱音を吐かないミランの10番の素の部分を垣間見た気分になった。

終わりに

そうは言っても、本田のキャリアはまだ続くだろう。
中田のようにすっぱりと引退してしまうのか。カズのようにぼろぼろになるまで現役を貫くのか。
本田がどちらのタイプなのかはちょっとわからない。

でも、出る杭は打ちたい気質の連中を黙らせるようなドラマを、まだまだ見せてくれると信じている。
ていうか、見せてくれよ。

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