タトゥーを入れていないぼくのタトゥーへの見解について

清原 タトゥー

清原の逮捕以降、タトゥーに関するエントリをよく見かけた。
結論から言えばぼくはタトゥーに関して賛否どちらでもない。自分ではやらないけどね。

タトゥーを入れている人は割と冷静に自分の意見を出していて、反対派の人は感情論になりがちな印象を受けた。

そんなこんなでタトゥーを入れていないぼくなりの考えを書く。賛否のどちらの立場にも立って。

たとえばぼくが賛成派なら

dragon ash kj
日本ってのは狭量すぎるよ。
海外ではもうほとんど違和感なくタトゥーが受け入れられてるぜ。

反対派の人たちが思うのって、「恐怖」「反社会」「タブー」こういったところだと思うけどさ、そうでない人もたくさんいるわけ。本当に悪い人たちがタトゥーを入れているのもあるけど、普通の人だって多い。
ただこういう文化が日本にもっと根差したら、入れていても違和感のない社会だったらいいなとは思うよ。

日本ほど刺青に対してヒステリックな感情を持つ国は他になく、とても息苦しく感じます。それは日本がとても凡庸を好み、奇異な個性を排除し、タブーに対してとても敏感で閉鎖的な社会を持っている証ともいえます。締め出す事は歴史を担保にしているに過ぎず、現状と向き合っていないとも感じます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160105-00000001-withnews-soci&p=2より

人と違うことをしても、それがもっと受け入れられる土壌があってほしいなと思うね。それはタトゥー以外に関してもさ。

ぼくたちも、こだわりがあってやってるんだから。

たとえばぼくが反対派なら

david beckham
タトゥー入れてる人へのイメージですか?うーん、やっぱちょっと怖いよね。
アウトローな人っぽいっていうか……え?そういう意見の取れ高はもう充分だからいいの?
いやでも基本的には、まずそこなんじゃないの。どうしても先入観は生まれちゃうよね。

ベッカムとか山本KIDやkjみたいなレベルで入れてる人って、日常生活でまず出会わないわけ。
なんで出会わないかっていうと特殊だからじゃん。
あんなにびっしり入れる人ってのは、大体ちょっと人とは違う社会的位置にいるわけ。ふつうの家庭にはタトゥーはないんだよ。少なくとも今のところ。

スポーツ選手やミュージシャンだからいいけど。やっぱ人って自分の守備範囲にないものには恐怖がある。ちなみにたいして売れてないミュージシャンなんて社会的信頼度なんて全然ないんだぜ?
初めて行くライブハウスとか、クラブとか、キャバクラとか、なんでもいいけど。そういう未知のところに臨むのは多かれ少なかれ緊張感が生まれるんだよ。それはもう本能だから。

話してみたらいいやつだったって可能性だって大いにあるぜ。ただ第一印象としてさ。
髪がフケだらけのやつだっていいやつかもしれないし、チェックシャツをケミカルウォッシュのジーンズにつっこんでてもいいやつかもしれないし。
でも第一印象は「ムム?」だろ。ぼくが言いたいのはそういうこと。

あと、やたら正当化というか美化してるのもちょっと鼻につくよね。
「このタトゥーにはこれこれこういう意味があって」みたいなこと、言いたがるじゃん?
でもこだわりを身につける方法って他にいくらでもあるわけじゃん?
例えば息子の名前を彫ったとか、それは写真を持ち歩くよりも強い意味があるんだろうけど、そのタトゥーが人目に付く箇所でどういうデザインにするか考えてる時点で、要するに格好いいって思ってるからやるわけじゃん?

そうでなければ最も強いのはデザインなんか抜きで明朝体で名前彫ればいいんだから。

要するにぼくは「どんな生活を送ってるかよくわかんない中二病こじらせたやつ」がタトゥーを入れてると思ってるんだ。
格好つけてるけど、格好つけてるのをごまかしてるのはダサいなって感じ。

まとめ

双方が分かり合うのは無理だな。

人と違うことをしている人ってのを理解するのは難しい。不可能ではないけど時間がかかる。
どうすれば可能かといえばタトゥーに違和感がなくなるような社会→法整備なんだろう。摘発とかうるさいみたいだ。

タトゥー自体がありふれてて凡庸なものになったら、面白くないんじゃない?とも思う。
個性を楽しみたいなら、タブー扱いされてた方がよくない?普通の人とちょっと違った風に見られたいって思い、あるでしょ?

ぼくも気まぐれに「もし彫るならどんなデザインにしようかな」とか考えることもある。
それなら絶対格好いいほうがいいじゃん。

もう一回言うと、ぼくは賛否どっちでもない。ただ外見だけでも判断したくないと思うし、タトゥーを入れているが為に誰かに受け入れられなかったときに相手のせいにもすんなよ