もうどっぷりと、バケツで水浴びしたかのごとく、501CTは雨に濡れた。
背に腹は替えられぬ。
全然洗うつもりがなかったけれど、不潔なままは嫌なので、緊急の洗濯。
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洗濯後の501CT
前回の洗濯は7/1。
洗濯方法
大して穿いていないのに洗濯するのはなんだか癪ではあったので、つけ置き洗いにとどめた。
30分くらいハンドソープを混ぜた水につけてすすいで脱水。
だから、少し穿いて少し洗った、ということだ。
写真各種
今回は屋外で撮ってみた。
屋外は青みが強く写る傾向がある。
フロント
フォトジェニック、カメラ映えする雰囲気になってきたと思う。
501XXが作られていた工場で、当時の力織機が未だに稼働していて、それによって織られた生地。
もちろん、今作られているのはXXと全く同じではないけれど、日本のレプリカ系ジーンズブランドが目指しているのはこのような生地なのだろう。
そんな、風格に近い何かの含有量が多い生地だ。
タテ落ちも明るいところだとかなり始まっている。
ケツ
サドルとミニ財布の跡がくっきりと。
いつかはきっと、擦り切れてしまう。
ぼくはそれを止めることができないけれど、それに躊躇しながらジーンズという作業服を着るのは、冒涜とも言える。
擦り切れ、朽ちていくのが、ジーンズの天命である。
その天命に沿え。
膝、ハチノス近辺
この辺は粛々と色落ちが進んでいる。
裾
チェーンステッチらしいパッカリングになってきた。
ただぼくはこの裾のシングルかチェーンかみたいな論争にあまり興味がなく、どちらでもいいと思っている。
全体像
えらくボケてしまった。
洗いたてはギュッと詰まっていつもより細身に見える。
雑感
擦り切れ、朽ちていくのがジーンズの天命だとするならば、そこになるべく嘘は少ないほうがいい。
あぐらをかいて癖付けをする、とか、洗ったのにまた糊で固める、とか。
ぼくからしたらそれは嘘でしかない。
綺麗な状態を、理想の状態を、できることなら保ちたいのは分かるし、ぼくもそう思う。
が、結局その嘘が作り出すものは加工ジーンズに等しく、自分の生活のリアルさを希釈しているのだ。
汚いからこそ美しいものがあるって知ってるかい?
まとめ
予期せぬ形での洗濯だったが、これもまたリアル。
コーンデニムは、色落ちの初期段階から雰囲気があって、野暮ったい青みにならないのが素晴らしい。
ちなみに。
今回、やや詩的な表現が多用されているかもしれないが、そうだとすれば、おそらく森博嗣と浅野いにおのせいだ。
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