JUDY AND MARYについて

judy and mary

ジュディマリが大好きだ。
もしかしたら日本のバンドで、1番と言っていいかもしれない。

音楽とファッションは非常に近しい関係である。

ぼくの好きなもの、考え方、色々な方向から発信すべく、久々の音楽エントリ。上手く書けますように。

ぼくとJUDY AND MARYのなれそめ

アニメるろうに剣心
もう、完全に、アニメ『るろうに剣心』の主題歌の『そばかす』。
ここが始まりだった。

同世代で『そばかす』を知らない男はまずいない(その辺の曲がカラオケで鉄板。他にはデジモン主題歌『Butterfly』とか、RIP SLYME『楽園ベイベー』とか)。

多感な頃に受けた影響って滅茶苦茶尾を引く
だからこそ、音楽に限らず、若者はあらゆるものを広い視点で経験してほしい……みたいな話は以前したので置いといて。

確か、『そばかす』は、「これが売れなきゃ辞めてやる」みたいな気持ちで作ったとかそうでないとか……20歳くらいの頃にバイトしてたレコ屋の店長が言ってた。
本当かどうかは知らない。その前に既に売れてたんじゃないのって気もする。

そんなこんなで、ずっと好きなバンドのひとつ、JUDY AND MARYに最近惚れ直している

JUDY AND MARYの凄さ

ポップセンス

音符
ぼくは音楽ってどんなジャンルにしろメロディが重要だと思っている。
最重要かどうかは分からないが、難解で捉えどころのない音楽より、好きにせよ嫌いにせよ耳に残ってしまう、というのが音楽として強い、という認識だ。

ジュディマリのメロディのポップさは物凄い。
それこそ『そばかす』や、『Blue Tears』『Over Drive』『クラシック』『ラッキープール』、耳から離れなくなるメロディが溢れている。

ジュディマリにおいて作曲を担当するメンバーはその都度変わるのだが、バンド自体のアレンジの能力が高いため、どの曲も最終的にジュディマリの色になっている。

YUKIという才能

yuki
ボーカリストにとって、声は楽器だ。
ギタリストはギターを買い換えられるが、声はそうはいかない。
生まれついての楽器であり、才能なのである。

これはどんなに歌が上手くなっても、変わることのない個性。
逆に言えば、上手かろうが下手だろうが、耳馴染みのいい声とか、印象に強く残る声というのは、非常に大きな武器なのである。

YUKIの声は、YUKIの声だと1秒で分かる。
ぼくの友人(音大で声楽を学んでいた)は「歌がめちゃめちゃ上手くなるか、YUKIちゃんの声になれるか、どちらか選べるなら後者」と言っていた。

ギターのTAKUYAは「生きているうちにYUKIを超えるボーカルに会えるとは正直思わない」と言っていた。

アルバムのクオリティ

ビートルズのアルバムを初めて聴いたとき(イエロー・サブマリンを除く)、いずれのアルバムも、ほとんどの曲に「あれ、この曲知ってる」と思った。
実際には何かのテーマソングになったりしたことはなく、シングル曲でもなく、完全にアルバムの中の一曲で、ぼくが耳にしたことは恐らくないだろう曲なのに。

悪い意味で(誰かの真似で)どこかで聴いたことのある曲、というのではない。
それぐらいに、普遍性を持っていて、違和感なく流れ込んでくる音だということだ。

ジュディマリのアルバムにも同じような印象がある。
つまり、大袈裟に言えば、アルバム曲みんなシングルカットしちゃってもいいんじゃね? という話である。

ぼくがジュディマリの中で最も好きな曲が、アルバム曲であるこれだ。


メンバーの個性

judy and mary
反体制、というのは音楽、とりわけロックにおいて重要なキーワードだ。

そこにはしばしば矛盾もある。

本当に体制に逆らうのであれば、その時代に合わせて売れるものを作ったりしなくていいのではないか?
ということだ。

好きなことを仕事にする、というジレンマはある程度理解できるつもりなので、「売れてるものはロックじゃねえ」などとぼくは言わない(ビートルズだって死ぬほど売れてるロックバンドだ)。

ただ、流行の中に踊っているバンドは、好きにはなれない
程度の問題で、明確に定義はできないけれど、例を挙げてみる。

ぼくはONE OK ROCKが好きではない。
好きになれない要素を考えてみると
・ファッションが海外セレブの受け売り
・音がアメリカのメインストリーム系ロックの受け売り
といった具合。

バンドのクオリティは高い。ライブも(盛り上げ方や技術色々含め)上手。
でも、「追いかけたい」と思えるバンドではない。

個性があまり見出せないからだ。

ロックバンドというのは、流行に乗るより、流行を作っていく側の人間だ。
judy and mary

オススメ曲

一番好きなのは先に載せた『風に吹かれて』だ。

それ以外、シングルでもない、そこまで有名ではない曲をいくつか紹介する。




まとめ

好きなところを挙げれば、もっともっともっともっとあるけれど、歌詞とか、楽器センスとか、……キリがないのでこの辺で。

ぼくが真剣にアルバムを買い出した頃にはもう解散していたから、生で観たことがないのがとても残念だ。
再結成したら絶対に観たいバンドのひとつ。

でも、しないと思う、ジュディマリは。

おまけ

本人が弾いてみた