旧タイヤが疲弊しているから交換するわけで、疲弊した状態から新品になればどうしたって、いいタイヤ、というような印象になる。
自転車を何台も持ってたり、タイヤの全盛期がちょっとでも過ぎたら交換するプロフェッショナルだったりしたら、別だけどね。
純粋に比較するなら同コンディションのタイヤ同士じゃないと。
というようなことは前も書いたかもしれないので、本題。
早速交換
昨日まで使っていたのが、同メーカーのプロ4 SC。
この有様だった。
ひび割れ、サイドは裂け始め、無理やり使用していた。結局4000㎞くらい乗った。
こいつをタイヤレバーでえいえいと外していく。
タイヤをリムから外す作業は幾度となくやっているから、特に思うところはない。
作業中はどんどん手が汚れていくから、「自転車のタイヤ交換やってみた」的な内容のエントリを写真もりだくさんで書いているブロガーは、まめに手を洗いながらカメラないし携帯を手に取るのだろうか、それとも汚れた手で撮るのだろうか、写真係が他に待機しているのだろうか、などと思いをめぐらす。
ぼくの場合、このあたりからもう携帯に触りたくない。つまり工程終了まで撮影不可。
だから、タイヤの交換方法の具体的なやり方が知りたいという方は、この辺を読んでいただきたい。
なんてことのない作業。
慣れたら15分、慣れてなくても30分くらいでなんとかなる。
閑話休題
今回タイヤしか用意してなかったのだけれど、タイヤとチューブを外したらリムテープが意外とヤバい感じだった。
リムの穴からズレた状態で癖がついてしまい、中心に据えようとしても不可能。
この状態で特に問題なく今まで走れていたわけだけど、今後それを理由にパンクする可能性は多分にある。
その際はリムテープも換えよう。今回は作業中気付いてしまったので、見なかったことにした。
MICHELIN LITHION2のファーストインプレッション
サイズは前回と同じく23C。
デザイン
ビフォー
アフター
プロ4でも書いたけれどミシュランのタイヤはカラー部分の分量が多くていい。
しっかりイメチェンできる。
マイナーメーカーのタイヤだとサイドだけでなく全体がカラー仕様のものもあるけれど、あまり信用していないので買わない。
メジャーメーカーの中高価格帯のタイヤは、カラーバリエーションが少なかったり、黒しかなかったりする。
この辺のデザインは完全にプロ4を意識したものになっている。ほぼ同じ。
プロ4 SCは何もパターンが入っていなかったが、リチオン2はハの字にパターンが入っている。
走行性
肝心要のここ。
交換からまだ10kmほどしか走っていないからあくまで印象程度だが、プロ4にした際に感じたミシュラン独特のもっちり感、路面に吸い付くようなスムーズさ、というものは特に感じなかった。
価格帯がそもそも全然違うからね。
リチオン2はプロ4のおよそ半額程度。
しかしそれでも加速が乗ってきた際の軽さはしっかり感じられる。逆に言うと、最初のひと踏みがプロ4は素晴らしかった。
タイヤ自体の重量はプロ4 SCが約200g、リチオン2が約230g(カタログ値だともっと軽いらしいけど、実際に計ったユーザーたちはだいたいこのあたりの数値を弾いている)だから、加速してからの軽さの印象には冒頭の「新品だからこそのポテンシャル」が加点されているかもしれない。
にしても、過不足はないと思う。よく転がってくれる。
追記
乗り出してしばらく経ってタイヤがこなれてきたのか、一皮むけた感じがある。
プロ4では知らない間に30㎞/h以上出ていたっていうのがちょくちょくあった。
そこまでではないんだけど、28㎞/ぐらいまでスムーズに加速する印象。
グリップ
これは特に感想なし。
街乗りで走り屋のように倒してカーブを攻めることなんかないから、雨でも降らなければ何の問題もない。
雨天時に乗ったら追記するかも。
と書いた帰り道さっそく土砂降りにあった。
雨天時のグリップ、問題なし。
タイヤについて思うこと
高価格帯のタイヤは、レース用と書かれたりする。
別に通勤やレジャーに使ったってなんの問題もないけれど、なぜそういう書き方になるかと言えば「ここぞという時のためのタイヤ」だからだ。
主にはスピードに特化しているものが多い。
逆に重いけれど耐パンク性能に優れたモデルは練習用などと書かれる。
そりゃ、まあ、そうだわな。
レース用タイヤ、つまりはプロ4クラスのタイヤなら、スピードを求めペダルを回されている時間が長ければ長いほどコストパフォーマンスがいいということになる。
20km/h程度でだらだらこいでいる時間にもタイヤは摩耗しているが、そんな時にプロ4の性能は必要ないから、無駄なのだ。
だから普段使いには割り切って中価格帯程度のタイヤ、でいい。と言えなくもない。
この辺はその時の気分とか、デザインとか、経済事情とか、色々な要素があるから一概には言い切れない。
ただ、エスケープR3にプロ4を履かせるという贅沢は、悪くなかった。贅沢には違いない。