Levi's 501CT (CONE DENIM) vs A.P.C. PETIT NEW STANDARD

リーバイスとAPCのロゴ

ちょっとネットから情報集めてきて、さくっとまとめて、したり顔してるブロガーには絶対に書けないエントリを書きまーす!
実際に自分で穿いて穿いて穿いて穿いて、長い時間を費やしたからこそ書けるエントリ書きまーす!

っていうわけで、A.P.C.ジーンズとリーバイスジーンズを較べていく。

着用期間


先に穿いていたA.P.C.のプチニュースタンダード(以下プチニュー)は1年半の穿きこみと8度の洗濯で記録をいったん終了している。
現在穿いているリーバイスの501CTは1年11ヶ月の穿きこみで8度の洗濯

記録している期間で言うと501CTの方が長いが、プチニューはそれ以降もちょくちょく穿いていること、そして501CTは夏場穿いていなかったがプチニューは穿いていたことなどを加味するとトータルで同じくらいの着用期間になるはずだ。

比較

リーバイス501CTとA.P.C.プチニュースタンダードの色落ち比較
プチニューは2015年に購入した14.5オンスのモデル(それ以前は14.8オンスだった)。
501CTはコーンデニム ホワイトオーク工場の14.5オンスのモデル。
つまり生地の重さは同じ

左が501CT、右がプチニュー。

生地

まず感じるのはプチニューの色落ちの速さ。
色々なところで言われていることだが、A.P.C.は染めが薄い
その分色落ちが可視化するのが早く、育てる楽しみを早く味わいたいせっかちさんにはおすすめできる点だ。

同程度の期間の着用でも顕著に色落ちの差が表れている。
特に違うのはタテ落ちの仕方か。プチニューはタテ落ちはあまり見受けられない



また、生地の表面の雰囲気も随分違う。
プチニュースタンダードの生地感
プチニューはあまり凹凸がなく、なめらかな生地感。




リーバイス501CTコーンデニムの生地感
501CTは毛羽立ち感のある、ラフな生地感。
501CTはいわゆるオーセンティックなジーンズの雰囲気そのものだし、レプリカブランドもこの路線を模倣していると言って差し支えないだろう。

A.P.C.はデザイナーズブランドだから、クラシックな5ポケットジーンズをイメージしつつもクリーンにまとめている。
シルバーのリベットやシングルステッチの裾(後述)など、その辺のイメージの差別化は随所にある。


青みの種類も違うように感じる(これは逆に期間を問わず同じくらいの色落ちになった時点の方が比較しやすいが)。
プチニューは彩度が高く、はっきりとした青
501CTは黒さを持った、ダークトーンな青

細部

シルエットはものが全然違うのでここでは比較しないが、細かな部分の違いをざっくりと見ていく。

ハチノス

ハチノスの比較
ハチノスまわりは特に印象の違いはない。
サイズ感の違いでアタリの入る幅が違うくらい。
これは生地どうこうじゃなく細ければ細いほど幅は狭くなる。

ジーンズのチェーンステッチとシングルステッチの比較
裾は結構印象が違う。
というか、こうやって文字にしてみるまであまり意識はしていなかったけれど、改めて見てみると大きな差だと気づいた。
プチニューはシングルステッチ、501CTはチェーンステッチ。
どっちでもいいと思っていたけれど、全体のイメージと合わせるならばそれぞれこの組み合わせがベターなのだろう。

プチニューは折り返しの幅が大きいのも特徴的である。

バックポケット

A.P.C.のバックポケットの小ささ
大きさが全然違う。遠近感が狂う。

これはA.P.C.のサイズ展開がユニセックスであることに起因しているのだと思う。
レディースのジーンズは基本的にバックポケットの位置は高くサイズも小さい。
後ろ姿がすっきりするのはA.P.C.

大して利便性に優れているのはやはり大きいポケットである。
501CTのサイズになれると、プチニューは非常に中身が取り出しにくく感じる

ヨーク部分のパッカリングの出方も違うが、これは洗濯までのプロセスで大きく変わりそうなので割愛。

まとめ

ぼくはどっちも好きだ。どちらが上だとかは思わない。
今現在穿いているのが501CTだが、たまに穿くプチニューは新鮮に感じるし、いいジーンズだとも思う。

501CT(というかホワイトオーク工場の生地)は、やはり原点というか、ジーンズらしいジーンズだ。
A.P.C.ジーンズは特徴がないように見えて、実は遠目でもA.P.C.だと分かる雰囲気を強く持っている。

やっぱジーンズ、おもしろ。