それがコンバースオールスター。
ギャルもオタクも皆さんどうぞ。
オールスターと一線を画した存在である、通称チャックテイラーはご存じだろうか。
そもそもはチャックテイラーというのはオールスターを指している。
ハイカットのオールスターのヒールパッチには、Chuck Taylorの印字があるはずだ。
本来はチャックテイラー=オールスターだが、ここでいうチャックテイラーは便宜上そう呼んでいる。多分日本でしか通じない。
チャックテイラーって何?
さて、そのチャックテイラーとは何のことか。
初期のオールスターは、今とは仕様が違った。例えばソールの厚さ、ヒールパッチ、タンのインプリント、素材、つま先横のあて布などなど。
なので、それらのヴィンテージオールスターをチャックテイラーと呼び、現行のものをオールスターと呼ぶのが一般的になっている(中には年代的にディテールが過渡期の曖昧な存在もある)。
現行オールスターはだいたい1足、5千円あればお釣りが来るような値段。
対してチャックテイラーは、3万円~程度。
興味のない人にとっては、ほとんど同じに見えるスニーカーでここまでの価格差があるのは訳が分からないと思う。
これは古いギターやワインが高いのと同じく、品質に対して以外にも希少価値に対しての値段。
だからほぼ自己満足である。
チャックテイラーとオールスターの違い
ぼくも古着のスニーカーにそんな高額は支払いたくないが、コンバースが自らオリジナルのチャックテイラーを復刻した「CONVERSE ADDICT」なるシリーズがあり、1足所有している。
その復刻チャックテイラーと現行オールスターを比較してみる。
アディクトのチャックテイラーは相当履きつぶして汚いし、現行オールスターが手元にレザーの茶色しかないのだが、ご容赦いただきたい。
トゥキャップ
チャックテイラーのほうが細身で小作り。現行オールスターはぼってりとしている。
ソールの厚さもぜんぜん違うのがわかる。
ソール
チャックテイラーが3.5cmほど、オールスターが3cmほど。
色
現行オールスターには生成りという色が存在しない。
生成り風のクリーム色がそれの代わりだと思うが、人工的な色味に思う。このチャックテイラーは生成り。サイドのステッチは、壊れやすい箇所なので内側からあて布をしている証で、チャックテイラーの分かりやすいアイコンのひとつ。
また、オールスターは紐がナイロン製なのに対してチャックテイラーはコットン製。
生地がざらっと目の荒いキャンバス地なのもオールスターと違う。
ヒールパッチ
チャックテイラーは年代によってこの星の数がひとつだったりみっつだったりする。チャックテイラーを印象づける部分のひとつ。
これ削れて何がなんだかわかんなくなっちゃってるけど。
CONVERSE ADDICTならではの要素
上記はチャックテイラー独自のディテール。
復刻版であるコンバースアディクトは、古着のチャックテイラーにはない独自の現代的な色付けをしている。
インソール
PORON製のクッションの強いインソールを入れることで、オールスターの歩いていると疲れやすい点を改善している。
ビブラムソール
減りにくいビブラムソールを標準装備しているので、長く愛用できる。
アウトラスト
写真に写せる部分ではないが温度調整素材のアウトラストをライニングに使っている。
その他の復刻チャックテイラー
コンバースにはアディクトの他にも「ファーストストリング」なる復刻ラインも存在するが、日本では展開されていないので、海外から取り寄せるか、並行輸入しているショップで買うしかない。
ユナイテッドアローズやN.Hoolywoodも復刻版を以前コラボで製作していた。N.Hoolywoodのも所有していたが足に合わず売ってしまった。
オールスター以上チャックテイラー未満の価格で、オールスターを細身にシェイプしたメイドインジャパンシリーズなるものもある。