SLATEの二つ折財布。
財布というのは、新しいものに替えた場合、しばらくしないとその使い勝手がいいのか悪いのかわからないものだ。
ひと月経って気づいたこと、革の変化などを記録していく。
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写真あれこれ
表側は自然光、内側は蛍光灯のもとで撮ってみた。
表側
使い出して間もない頃と比較すると、幾分オイルが回ってきた感じがする。
ぴかぴか、つやつや、とは言わないが、新品のマットな状態ではなくなった。
傷も入ってきたが、これはこの革の特徴で、多少の傷は揉み込んで馴染む。
が、傷は入る。
そういうのが苦手な人は、型押しの加工とか、そういった類の目立ちにくい革を選ぶしかない。
内側
カードの当たる部分がへこみ、コイン室のボタン部が濃い色になってきた。
摩擦の多い部位からこうやって艶を出し、深い色に変わっていく。
革全体がこういうトーンになり、色気を帯びてくるのが理想である。
ひと月ではまだこの程度。
コイン室のフラップ裏など、あまり触らない箇所はマットな質感のままである。
革のエイジングに関する小言
革製品好きの貴兄にはよけいなお世話だろうが、あえてわざわざ書いておくと、新品状態の革は奥の方にオイルが潜伏している状態であることが多い。
革のエイジングを楽しもうと高級なライダースや財布などを手にして、神経質になりすぎて失敗するパターンとして早すぎる油分のケアがある。
人間の肌と考えてもらうと分かりやすい。
朝さっぱりと顔を洗っても(新品の革)、夜にはべたついてくる(使われた革)。
だから新品の状態でオイルが回ってくるのを待ちきれずにオイルを塗ったりすると、油分が過多になり、結果革自体がコシを失いふにゃふにゃの質感になってしまったりする。
売られている時から乾ききった革などほぼなく、あるとすればそれは買う価値のない商品だ。
とにかくエイジングを見ていくには、初期は簡単なケアに留めて適当に扱ってやることである。
別にやらなくてもいいが、ブラッシング(革の目を詰まらせたり、余分な汚れを払ってくれる)、水分を避ける。
まずはこれだけでいい。
使用感
横向きのコイン室が使いやすいかどうか、というのがまず初めに気になっていた点だった。
ここはまあ、縦向きのものに慣れているとややまごつく。が、これ自体は慣れたら特に何も感じない。
デザイン上アクセントになっているので、これはこれでいいだろう。
ただ欲を言えばもう少しマチが広いと使いやすかった。
開きがあまり大きくないので、小銭がたくさん入っていると取り出しにくい場合がある。
ぼくは小銭はほとんど入れず(しかしやはりコイン室はついていた方がいい)、少額の買い物はチャムスのエコスモールウォレットで担っているのでまあ強いて言うならという感じ。
別に不満ではない。
まとめ
全体の光沢がもっと皮膜のようになってくれたらいいなと思う。
革の質感としてはヌメに近い気がする。
とりあえず、エイジングは結構早い部類だ。
2ヶ月目でもかなり変わってくるだろう。
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