街乗りサイクリストのバッグについて

グレゴリーのデイパックとTIMBUK2のカタパルト

街乗りサイクリストのファッションの幅は結構広い。
でも、バッグの選択肢はそんなに多くはない。

野球部はエナメルバッグを。
サラリーマンはブリーフケースを。

じゃあ自転車乗りは?

メッセンジャー or リュックサック

自転車用のバッグ売り場
自転車乗りのバッグは、大別したらこのふたつ。
トートバッグなんか片方の肩にかけて走ってる奴なんざいない。いたらモグリだ。

それぞれにいいところがあり、欠点もある。

メッセンジャーバッグ

ニューヨークのメッセンジャーのファッション
クロスバイクを購入して間もない頃は、メッセンジャーバッグを利用する頻度が高かった。

いいところ

・ルックスがいい
格好いいってのは大事なことだぜ、ロック。
どんくさい格好じゃ、どれだけ速く走れても、どれだけ高級な自転車でも、テンションは上がらないってもんだ。

・機能性に酔える
メッセンジャーバッグではない、一般的な斜め掛けのショルダーバッグしか使ったことがない人からすると「こんなこともできるのか」的なギミックが溢れている。
自転車に乗るために作られている、というカルチャー感もあるし満足度が高い。

悪いところ

・疲れる
これは主に自転車に乗っていない際の話。
メッセンジャーバッグは結構ごつい作りのものが多いから、荷物の多い状態で自転車を降りると片方の肩に負担がかかり続けるため、だんだんしんどくなってくる。
逆にストラップを短くして自転車に乗っている間は、肩というより背中に乗せているような状態になるために負担は少ない。

今まで使用したメッセンジャーバッグメーカーの印象

簡単にまとめてみる。

Crumpler

初めて使ったのがクランプラーだったため、これが基準になった感がある。

派手なカラーリングが多い。

ぼくが使っていたころは主要な自転車店でよく置かれていたのだが、今は絶滅危惧種になっている模様。

Chrome

ブラックを基調としたクールなイメージのクローム

最小サイズでも結構でかい。

シートベルト式のバックルや素材感など、ヘヴィデューティでガチ感があり格好いい。
ただ、その分重い。クランプラーではそれほど感じなかった片方の肩が疲れる辛さに気づかされた。

リュックサック

ニューヨークのメッセンジャーのファッション
今は基本的にリュックを背負って自転車に乗っている。
ただし、ぼくが使っているのは特に自転車用のリュックというわけではないので、それに対するインプレッションは完全に見た目だけのものになってしまう。

いいところ

・汎用性が高い
メッセンジャーバッグが自転車に乗っている際に比重を置いているのに対し、リュックは自転車を降りた後の汎用性が高い。

・疲れにくい
当然両肩に背負っているので、斜め掛けのメッセンジャーバッグよりも負担は分散される。

悪いところ

・自転車に特化したものはデザインがイマイチ
メッセンジャーバッグと違って、リュックというのは別に自転車のためのものではないから何を選んだっていいわけだけれど、一応自転車用に作られているものもある。
背中の蒸れを軽減する構造だったりね。
ただ大きなマイナスポイントとして、基本的にデザインがそれっぽくなりすぎて、タウンユース感がない。

自転車乗りからは高評価のドイターのバックパック。
ぼくはどうしてもデザインが好きになれない。

どちらにも良さはある

NYのメッセンジャーファッション
結論から言うと、ぼくはたいていの場合グレゴリーのデイパックを使い、荷物が少なくて事足りる場合TIMBUK2のカタパルトを使っている。


このふたつで過不足はないと思う。

どれだけ格好良くても疲れるのは嫌なのだ。
ということでぼくの中ではリュックに軍配が上がっている。

NYのメッセンジャーのように、自転車から降りている時間が少なく、ほぼサドルに跨っている、というような特殊なケースならばメッセンジャーバッグのほうがストレスはないかもしれない。
メッセンジャーバッグはメーカーによってそれぞれ色があって、ユーザーが自分の好みをそれぞれ見つけていく楽しみもある。

ただ、このエントリを書くにあたってNYのメッセンジャーについても少し調べてみたのだけれど、明らかにリュックのほうが普及している印象だった。

まとめ

Crumpler、ChromeTIMBUK2と有名メッセンジャーバッグメーカーを使ってきて、結局ぼくはリュックに落ち着いた。

でも街中でメッセンジャーバッグのストラップをぎちぎちに締めている人を見ると「あ、仲間だ」と少し目で追ってしまう。