今気になっているガジェットである。
TWSはTrue Wireless Stereoの略。
まあこんな言葉普段使ったことは、ない。
通っぽいので使ってみた。
TWSの普及
2019初頭からBluetooth接続のイヤホンを使っていた。左右が独立していないタイプ。
ワイヤレスイヤホンって言っても左右はワイヤがあるわけだから、ちょっと嘘だよな。
完全ワイヤレスに対して、ほんのりワイヤレスイヤホンって感じか。
でも、スマホが無線状態なのは有線と比べ遥かに快適なのは間違いない。
リモートワークの普及のおかげか、完全ワイヤレスなイヤホン増えてんのかな(やっぱり「完全ワイヤレスなイヤホン」って面倒くさいから、以下TWS)。だし、ユーザーも増えてる、と思う。
ヘヴィに音楽を聴きまくってるようなタイプの人でなくても、イヤホンにそこそこの予算を割く時代になった、っぽい。
ので、ぼくもなんとなくTWSの波に揉まれたい。
TWSに求めるもの
ATH-CK200BTは有線でもよくあるタイプのリモコンがついている。
コードの途中に四角い筐体。
このリモコンが耳の下でぶらぶらしているのが鬱陶しいと言えば鬱陶しい。
で、TWSで音量操作や曲送り、再生停止をするとしたら、リモコンなんかついていないからイヤホン本体に操作が割り当てられている。
物理ボタンだったりタッチセンサーだったり。
もろもろレビューを読み漁っているとタッチセンサーだと、操作するつもりがないのにイヤホンの位置を直しただけで反応してしまい煩わしい、なんてものもあった。
なので物理ボタンの方をベターとする。
あと接続方式ね。詳しくないんだけど。
音源をイヤホンに飛ばす方式に種類があって(たとえば画像ファイルならjpgだったりgifだったりbmpだったりみたいな感じかな)、それをコーデックという。
SBCが一番低クオリティっぽい。バッテリー持ちがいい代わりに音質が落ちる。
AndroidではaptXという高音質なコーデックがあって、これが使えるイヤホンがいいなと思う(コーデックの種類はもっともっとたくさんあるが、高音質なものではaptXが一番普及している、のか)。
遅延の多寡もコーデックで変わるけど、音楽再生中心なので、全然気にしていない。ゲーム用のイヤホンを探している人とかは遅延に対してシビアらしいけれど。
音質については、「今使っているイヤホンが壊れているわけでもないのに新しいものを買うなら、完全ワイヤレスの快適さだけではなく、音質の感動も得るべき」というアドバイスを受けなるほどと思ったため、ある程度こだわりたい。
とはいえイヤホンで聴く音楽のメインはサブスクだし、そもそもの音質がどうなんだろうっていう。ぼくは別にオーディオオタクではないけれど、音楽は好きなので、そのちょうどいい塩梅としてアンダー2万円という設定をした。
購入候補
NUARL N6
全然知らなかったのだが、調べてみると軒並み高評価が多い。
とりわけN6 Proというモデルが「音質はフラット気味で解像度も高く、この価格でこのクオリティ、TWSもここまできたか」みたいな感じで基本絶賛されていた。
ぼくが気になっているのはProではなく無印の方。
Proがフラット気味、モニターライクな音なのに対し、無印は低音に重心を置いた迫力のある音だという。
候補探しにおいて
このサイトをよく読んだ。
非常に情熱的で、ガジェットと音楽に対する愛情が表れているので、興味のある方は是非。
で、上のサイトのライターさんが、
つまり最初はただ単に「良いもの」を人間は好むんだけど、そのうち「興味深いもの」のほうが「良いもの」より心地よいと感じるようになるんです。
— audio-sound @ hatena (@audio_sound_Twr) 2020年6月5日
って言ってて、すごくわかると思ったんだな。
ピュアオーディオのように原音に忠実であるかどうかよりも、各メーカーの「我々はどういう音が作りたいのか」っていうビジョンが見えた方が「興味深いもの」なんじゃないかって気がする。
だから無印のN6。
物理ボタンを備えているし、デザインも洗練されていると思う。
バッテリーも11時間連続再生、ケースを含めば55時間。かなり長い。
aptX対応。
audio-technica ATH-CKS5TW
オーディオテクニカは昔から使っているから、愛着がある。Bluetooth接続って、どうしてもその方式上、低音が弱いっていうのが定説になっていた。のが、ひと昔前。
オーテクは「SOLID BASS」という有線で出していたシリーズからTWSもリリースしようと思ったが、開発途中「こんな出来ではソリッドベースは謳えない」と頓挫したりなんだり。紆余曲折の末ようやく完成した。
のが、1年前。
圧巻の重低音がワイヤレスで、ってことらしい。
またさっきのサイトなんだけど、この機種の音を「そこにある完全ワイヤレスの音とは思えない、熱狂的な音は少なくとも現状最高に、自由なライブハウスだ」って表現をしているんだ。最高じゃない?
こういうのを見ているうちに、モニターライクな音じゃなくて、開発者が目指した音を感じられるイヤホンが欲しくなったんだよね。
15時間の連続再生(かなり長い)、物理ボタン。aptX対応。
SONY WF-H800
何より気になったのは「mp3などの圧縮音源の高音域を補完する」なる説明文。
補完してハイレゾ級の音にしますよ、ってんだから穏やかじゃないよな。ハイレゾの音源を聴くのに向いた高級イヤホン、なら理解できるよ。
圧縮されたストリーミング音源を最高音質にしてやるって言うんだから。まじかよ? って思うじゃん。
でもレビューで「嘘つけや!」とか、そんなのもあんまりない。
「この大きさでこの音質はもう技術の限界に近い」とか、絶賛多め。
ただ、高音域をフィーチャーするチューニングのためか低音が鳴らないっていうレビューはちらほらあるかな。
この辺は聴いている音楽の差異だろう。空間を感じさせるような音楽(クラシックとか音数の少ないもの)には向いていそう。
逆に情報量の多い現代ポップスなんかはもっと別の選択肢があるのかなと思う。
連続再生時間は8時間、ケースを使っても16時間。最短。
でも物理ボタンはちゃんと備えている。aptX残念ながら非対応。
まとめ
近日中にどれか実際に買ってレビューもすると思う。
ただ、ほんと、悩む。
有線イヤホンだったら基本音がどんな感じか、ってところで9割の話が終わりなんだけど、TWSはワイヤレスとしての品質とか、今回触れてないけどフィット感とか、アプリとの連携とか、いろいろ細かい見どころが多くて難しい。