日記のようなエントリになるから、果たしてこのブログでやるべきなのか、とも思ったけれど、ここ以外に書く場所もない。
ジョジョはぼくにとってマンガでありアートでありファッションだから、まあ、せっかく書いたし。
レポート開始。
ちなみにネタバレになりそうな箇所は薄めの文字で書いてある。
荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋
概要
史上空前の
の祭典、開催ッ!
1987年から連載が開始した『ジョジョの奇妙な冒険』。
本作はその歴史と共に、作品そのものはもちろんのこと、
その世界観や影響力が波紋のように拡がり続けています。
本展では、初公開を含む豊富な原画や関係資料をもとに、
多角的かつ斬新な手法を取り入れた展示で展開する
JOJOの祭典となります。
かつて仙台で行われたジョジョ展などと違ってフィギュアなどの展示はなく、原画に特化した展示。
ただし、名称が長くて呼びにくいのでファンの間では今回もジョジョ展と呼ばれている模様。
混雑状況
ぼくが行ったのは土曜日ということもあり、若干混雑していた。
チケットは日時完全指定だが、入場できるのは2時間ごとに区切られていてその時間になるちょうどのタイミングはやはり混むものと思われる。
終わるぎりぎりでも次の時間帯の人が入ってくるから、余裕を持ちたいなら中途半端な時間に行くといいのかもしれない。
まあ、そんなプランも頭にあったけれど、楽しみすぎて待てず並んだ。
14時ちょうどくらいに行くとそこそこの行列だった。
並んでたのは15分くらいかな? 見た目よりはすいすい進む。
さあ入場ッ!
ジョジョクロニクル
入場してすぐのスペースがジョジョクロニクルで、各部のあらすじが書いてある。
さらにその手前では荒木飛呂彦本人の音声解説が聞ける機材を貸し出していて、550円と有料だが面白いのでおすすめ。
ジョジョクロニクルは入ってすぐの箇所ということもあり、人がたまっていてここで少し停滞。
が、別に原画が展示されているわけではなく、知っているあらすじのおさらいみたいなところなので、ぼくはちらっと見て先に進むことにした。
宿命の星 因縁の血
各部の主人公とボスキャラに関する原画展示コーナー。
ここもやはり入口に近いため混んでいる。
特に順路はなく、映像コーナーまではどういう風に見て回っても構わないのだが、人の流れが自然に入口に近い方から生まれてしまい、好き勝手に動いていると空気の読めないやつっぽくなる。
が、ぼくは空気の読めないやつと化し、空いてるところから順不同に見ていった。
みんなそうしてくれると混むポイントが分散していいと思うのだけれど。
以下若干ネタバレ
ここは中央にキャラの名台詞みたいなものがでかでかとディスプレイされていて、例えばDIOの「最高に ハイ! ってやつだァァ」とか。
承太郎が「やれやれだぜ」で、え? それだけ? って感じでちょっと笑った。文字間広っ。
あと、ジョジョリオンに関しては定助だけでボスにあたるキャラのセリフがなかったね。
ラスボスがいるかどうか分からないと荒木の弁。
スタンド使いはひかれ合う
かなりの数のスタンド使いたちの原画が展示されている。
東方大弥 カリフォルニア・キング・ベッドちゃん というパネルを見て
あーコミックスで書いてあったな、ちゃんまで込みでスタンド名だとか……
などと思いながらやはり空いてるスペースを見つけながら見ていく。
中央にはスタンド発現のイメージで作られた彫刻があるが、正直意味がよく分からなかった。
原画を見ながら思うのは、月並みだけれど、上手いなあということである。
同じく六本木で開催されたジャンプ展でも原画(ジョジョ以外も含め)を見たわけだけれど、どれもある程度苦心の跡を感じるのだ。
ホワイトの修正とか。
ジョジョは原画が綺麗なんだよね。
もちろん綺麗なのを選んでる可能性はあるけれど、しかし綺麗。
スタンド紹介のパネルを見ているだけでも楽しいコーナーだった。
フー・ファイターズの「さよならを言うわたしなのよ」がめちゃくちゃ好きだから、そこ見たかったけど、なかったー。
JOJO′s Design
カラー原画コーナー!
やはりカラーは圧巻である。
7部SBRくらいから表紙など一枚絵のテイストが変わってきて、単色の箇所が多用されるようになったと思う。
これはグッズコーナーで買った5部と今回のキービジュアルのポストカードの比較、
絵のテイストが明らかに変わった。
絵自体というよりは背景などの見せ方がマンガというかアートよりになったように感じる。
そんな変遷に思いを馳せワクワクが止まらないッ!
岸辺露伴グッチへ行く、の原画とか最高すぎ。
本編で全く出てこない女性編集の一枚絵とか無駄に(言い方は悪いが)豪華だ。
ハイ・ヴォルテージ
各部のボス戦原画コーナー。
この辺から人が分散してそこそこ自由に動ける状態に。
UOMOのインタビューで読んだんだけど、4部は「吉良が勝ってしまいそうだ」と思いながら描いていたらしい。
でも少年マンガとしてそれはまずいだろうと葛藤していたそうな。
だから最後は偶然の要素が味方する形になったのかな。
マンガで読んでない部がある人はこのコーナーはまずいかも。
閑話休題
この辺で気づいたんだけどスタンドにフォーカスした展示が多いから、1部2部やや不遇だね。
しゃーないけどさ。
ということでこの辺で撮影OKコーナーの特大パネルからまず2部のものを紹介する。
日本のテイストを混ぜたイラストはいいね。今回のキービジュアルしかり。
こけしがスタンドになってたり芸が細かい!
これも好きなんだけど、ピント合ってなかった……
パッショーネ・イン・ジャパン。
絶対乗り合わせたくないけど乗り合わせたい。
東京タワーの麓にジョニィとジャイロ。
色使いがたまらーん。どうやってもこのセンスはぼくには収得不可能だよ。
荒木の青とピンクは最高すぎる。
映像展示 AURA
なんていうんだっけな。
集合恐怖? が強い人はおすすめ出来ないコーナーかも。
小さい虫が集まってスタンドになったりする映像のコーナーで、彫刻と同じくよく分からなかった。
裏切り者は常にいる
意味深なタイトルだが意味はよく分かっていない。
等身大に近いサイズで描かれた新作原画12枚の目玉コーナーである。
以下若干ネタバレ。
ここは音声解説が面白くて(もしかしたら次のコーナーの映像で言ってたかも? 記憶曖昧)、「女性キャラの大きな絵に色を塗っているとお化粧してあげてるような気持ちになってくる」という、荒木のアーティストらしい変態性をかいま見た。
描かれたキャラは徐倫、康穂、ブチャラティ、ジャイロ、DIO、承太郎、イギー、ウェザー・リポート、吉良、S&W、由花子、カーズ、D4C、ハーベスト、スティッキー・フィンガーズ……スタンドが何体かいたけど本体がいないのもあって失念。
今の絵で描かれる吉良! スーパー誰お前状態。
ネクタイがなかったら分からん……
大阪キービジュアルのDIOもここにいるDIOもかなり元々の絵と違う。
でもこの違うっていうのは別に悪いことではなくて、違いは違いとして楽しい。
あと、グッズ化するなら最近の絵のがいいかなと思う。
ちなみに荒木は1部や2部を見返すと「大袈裟にやり過ぎ」と感じるらしい。
ジョジョリロン
ここは創作に関わるグッズやこだわりなどが展示されている。
なにを書いてもネタバレになりそう……だけれど、ひとつ「おおっ」となったものを。
オラオラなどのラッシュ時のかけ声は気持ちのいいリズムがあり、数も決まっているらしい。
マジ? 今度数えてみよ。
グッズコーナー
グッズコーナーは見本だけ並んでいて、決まったら注文シートを受け取りほしいものにチェックを入れて並ぶシステム。
スムーズでよく考えられている。
ぼくが行った日にはいくつかグッズの欠けがあった。
東京キービジュアルグッズは欠けないくらい用意しておいてあげてほしい。ぼくは買えたからあれだけど、買えなかったらかなり悔しいはずだ。
セオリーは分からないが、たぶんそのうちまた入荷する(じゃなければ少なすぎる。行ったの開催して最初の土日だし)と思われる。
いつ入荷するかは、決まっていてもアナウンスされないのだろう。
でも数は少ないっぽい。
ここも列に並んだのは15分か20分くらいかな。