Levi's 501CT (CONE DENIM)を久々に穿いて思ったこと

denim washlog

同じようなタイトルで先日もエントリを書いた。
その「久々」が指す期間はぜんぜん違って、こっちはせいぜいひと月弱間が空いた程度だけれど。

夏の盛りに汗をかいて、せっかく洗ったジーンズがまた不潔になるのが嫌だ、と思っていたが、結局一日中炎天下にいるわけではなく室内にいる時間のが長いし、なんならエアコンが寒いし。
家を出る時間帯が涼しければ穿いてもいいな。

同じようなタイトルのエントリ

久々に穿いた501CT

全体的に縦落ちが始まっていて、いい風合い。
501ctの着用イメージ
↑やっぱ、室内撮影は駄目だな。
室内撮影が駄目というか、ぼくの携帯のカメラではまともに撮れない。
洗ったからちょっとねじれたかな。右脚のインシームが見える。

↓屋外
501ctのタテ落ち
っちはまあまともだ。

サイズ感について、伸びた分が若干縮んだかなという程度。レングスの縮み等もほぼなし。
これくらいのシルエットが、綿100で自転車等アクティビティにストレスを感じないギリギリのラインだと思った。

なぜならプチニューを久々に穿いたとき、自転車乗ってなかなかストレスを感じたからである。
この辺は、慣れによるところも大きいけれど。

A.P.C.とのジーンズと較べてみる

インディゴの違い

インディゴ染料
いつものようにA.P.C.のジーンズと比較すると、インディゴの基礎体力というか、染めの深さとというか、その辺に大きな差異を感じる。

A.P.C.のジーンズ愛好家の中では「洗ったらもはやそれはA.P.C.のジーンズである意味を失う」といったような意見もあるようだ。
それは要するにリジッドのインディゴの黒に近い青さ、そして糊つきのままの若干の光沢、それがA.P.C.のジーンズの最も美しい状態だ、と言いたいのだろう。

まあ、そこについては肯定も否定もしない。

今回改めて思ったのは、A.P.C.のジーンズの染めは浅い、ということ。
一度の洗濯で飛ばされるインディゴの分量が多いのか、それともそもそも全体のインディゴの含有量が少ないのか、そこははっきりしないが、それらを大雑把に「染めが浅い」と表現することにする。

だから、初めて洗ったときに、いわゆる野暮ったい色になりやすい。

リジッドらしい綺麗さもなく、色落ちのメリハリもはっきりせず、中途半端な、あの状態だ。

どんなジーンズでも恐らくはその半端な時期というのは経るとは思うけれど、A.P.C.のジーンズは経験上ある程度の期間穿かないとそこでドツボにはまる感じがある。

参考までにプチニューの初洗濯時のエントリ

対してコーンデニムの501CTは、7ヶ月強穿いてからの洗濯(洗濯機で普通にジャブジャブ回した)にも関わらず、ジーンズの青みがそんなに顕著ではない。
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これも室内撮影だから、いまいち再現度が低い……が、まだ黒さを感じる、彩度の低い青だ。

501CT洗濯時のエントリ

結局どちらがいいのか

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色落ちを早いペースで楽しみたい、リジッドのジーンズに初めて手を出したいがどれを選べばいいかわからない、という人はA.P.C.
本格的なジーンズとはどういうものか知りたい、歴史的なディテールやらにも興味がある、という人はリーバイス(コーンデニム)。

という感じかな。

正直どっちがいいとかは、ぼくの中にはない。
A.P.C.プチスタンダード→A.P.C.プチニュースタンダード→次どうする?の場面で
リーバイスに納得していなかったなら、またA.P.C.を買っていたはずだから。

納得するだけのクオリティは感じている。し、それを記録しているつもりだ。

逆に、A.P.C.にはA.P.C.の良さがあって、それはサイズ展開の広さだとか、常に同じものがストックされている安心感だとか、ファッションブランドならではのシルエットとか。

まだこの先、色落ちについての意見は変わっていくだろうから、あくまで現段階でだけれど、ぼくはA.P.C.とリーバイス(コーンデニム)に優劣をつけることはできない

ヴィンテージジーンズについて思うこと

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どうしてもリーバイスというと、ヴィンテージへの憧憬と共に語られることが多い。
それはきっと正しいし、自然なことだと思う。

でもぼくは、希少価値のついたヴィンテージリーバイスか、新品で高いクオリティの現在のリーバイスか、どっちか好きなジーンズあげると言われたら完全に後者。
理由はなんだろう。
世代的に古着ブームとか裏原ブームみたいなものより若干あとだから、なのかな。
あまり意識の中にヴィンテージが格好いい、というノーリーズンな感情がない

きれいな新品を一から自分で穿く方がよくない?
というただそれだけ(もちろん、ジーンズのディテールがどういう変遷をたどっているかなどの知識は持っておきたいと思っている)。

だから、501CTのような亜種にもたいして抵抗がない。
クオリティがしっかりしていて、作っている側がジーンズのことを分かっていれば問題ないと思うんだよね。
売る側が色落ちの特長やディテールを把握してないのは問題だけれど、ぼくらは信頼できる商品を買うだけだ。

買うだけ、穿くだけ、朽ちるだけ。

それで充分。

まとめ

久々にジーンズに脚を通して、「ああやっぱジーンズが好きだ」と思う。
いいもんだ、ジーンズ。

ただやっぱ今の時期はタイミングを見ないと穿けない。

よきジーンズライフを。

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