A.P.C. PETIT NEW STANDARDを久々に穿いて思ったこと

1年半穿きこんだA.P.C.のプチニュースタンダード

リーバイス501CTをほぼほぼ毎日半年以上穿き続けているので、基準はもはや501CT。

結論から言えば人間なんでも慣れるし、リーバイスA.P.C.も好きだ。
だからどちらがいいとか悪いとか言うつもりはない。

ただ久々に穿いて新鮮だったのでその記録。

久々のA.P.C. PETIT NEW STANDARDへの雑感

バックポケットが浅い

こんな浅かったか? と違和感を覚えるレベル。
A.P.C.とリーバイスのバックポケット比較
501CTは財布もスマホもすっぽり収まるのに対し、プチニューは1/4ぐらいはみ出る。

ユニセックス展開のジーンズだから、ポケットの大きさはメンズとレディースそれぞれのオーソドックスなサイズの中間ぐらいにあたるかな。

余談だけれど、自転車に乗るとすぐにケツがボロボロになることから、一時期ジーンズをあまり穿いていない時期があった。24歳くらい。
その頃、安くて穿き潰しても気に病まないような細身のボトムス、ってことでGUのレディースのカラーパンツをよく穿いていた。
レディースのボトムスはポケットが浅過ぎる。あれはほぼ飾りだ。
あとサイズ表記がよく分からない。メンズのウエストのインチとまったくサイズ感が違う。骨格的な問題だろうけど。

まあ今となってはレディースを穿くという行為自体になんとなく抵抗があるから、もうやらないだろうとは思う。
余談終了。

生地が柔らかい

これはプチニューは長い間穿き込んでいるから当然。
でもやっぱり、未洗い(厳密に言うと販売時からリジッドではなくワンウォッシュだから違うけど)の501CTと較べたらやはりその柔らかさは非常に強く感じる。

501CTはまだごわついているから、裾のクッション感が、うーんなんて言うんだろうな。
柔らかく溜まる感じではないのよ。
販売時の畳みジワというか折り癖というか、そういうのも抜けきってないし。
すごく細かい点だとは思うけどね。

理想は腰で穿いてこんな感じでぐにゃぐにゃと溜まって欲しい。
dior hommeのジーンズ
501CTはレングスが元から短めだからこうはならないけど、この微妙なニュアンスの差異を埋めるために洗って柔らかくしたいという気持ちもある。

思いの外コントラストが強い

1年半穿きこんだA.P.C.のプチニュースタンダード
1年半穿きこんだA.P.C.のプチニュースタンダード
まだまだ濃紺の501CTを穿いたコーディネートに目が慣れきっているから、プチニューを穿くと下半身がめちゃくちゃ明るく派手に感じる
夏だなーみたいな。

濃い色のジーンズ、色落ちしたジーンズ、どっちも好きだなと再確認。
たまにはプチニューも穿いてやろう。

穿き込んでるジーンズがあると、ほかのボトムスを穿く時間がもったいなく感じてしまいがち。
臨機応変に、緩急をつけて、ファッションを楽しもうと思う。

プチニューの洗濯回数もA.P.C.的には別に少なくない(一般的に言えば少ない)回数だけれど、メリハリはだいぶある、と感じた。

思いの外ボロボロ

お見せするのがはばかられるくらい、ケツが崩壊していた。
リペア、そういえばしてなかったな……

よく分からない汚れがある

1年半穿きこんだA.P.C.のプチニュースタンダード
思い当たる節なし。

思いの外細い

1年半穿きこんだA.P.C.のプチニュースタンダード
これが一番デカい。
こんな細かったっけ? よく夏場も穿いてたなこれ。
これが率直な感想。

自転車に跨がるとき降りる時、ほっそ!と思わずにはいられない。
自転車とジーンズ
慣れって凄い。
久々だと滅茶苦茶自転車乗りにくい。疲れる。

結局視覚的にも着用感的にも、ある程度時間が経つと慣れないものも普通に思えるようになるものだ。
だから、よく「○○は似合わない」って特定の服を敬遠する人も、あえてトライする価値はあると思う。

似合う、というのは体型に合っているとか肌色に合っているとか意外に、その人のイメージの延長にあるかどうかも大きなファクターなのだ。
だがそのイメージは時間経過で変わるし、変えられる。

一番いいのは、知り合ったばかりの女の子なんかと買い物に行くこと。
普段着がどんな感じかという前提が希薄だから、親しい人と行くよりフラットに似合う似合わないの意見がもらえる。

店員さんに訊くのも手なんだけれど、店員さんは売りたいからなかなか「似合っていない」とは言わない。

ぼくがよくやる方法は以下。

例えばワイドパンツを買うとする(買わないけど)。
ワイドパンツを試着したあと、スキニーパンツも試着する。
その上で、太いのと細いの、どっちが合ってますかね、と訊く。
こうすると似合っていないのワードを避けつつ、ぼんやりと感想を引き出すことができる。

うわー。
プチニューもうあんま関係ない話になってる。

要するに

A.P.C.プチニュースタンダードはいいジーンズだなと再確認した。
一番大きいのは、このタイトなサイズ感でまだ壊れていない、という点である。

外的要因では、ケツはボロボロだけれど、これはまた別。
そりゃどんなジーンズも外から摩擦が加わり続ければ色が落ちるしすり減るするのは当然だ。
しかし膝の屈伸部等は全然破けるような気配はない。
股間付近もケバケバしているが、シームごと崩壊するようなものではなく、あくまで外的にダメージがある程度。

11オンス程度のデザイナーズブランドのジーンズだったら、とっくに壊れていると思う。
ストレッチが入っていようと。

A.P.C.もデザイナーズブランドだけれど、他のジーンズとはやはり一線を画している。
真面目に作られている、という印象だ。

まとめ

プチニューにスタンスミス、というベタな合わせが意外と嫌いではなかった。

こういうベタも、時間経過で薄まるっていうか。

一時期いろんなメディアでプチニューがプッシュされ、猫も杓子もみたいな風潮があったんだけど、今や「A.P.C. プチニュースタンダード」などの検索をしている人はかなり減った。

こだわってる振りをして流行だけを見ている連中は、猛暑の中14.5オンスのノンストレッチジーンズを穿いて死んでしまったのだろう。

R.I.P.