ぼくのスニーカー遍歴について
なんだか、違和感のある表現だ、「スニーカーがブーム」。
例えるなら「野菜がブーム」「一人暮らしがブーム」「二足歩行がブーム」
流行りとかあんの?みたいな。
実際売れてるんだから流行ってるってことなのだろうけどね。
そんな感じで、今まで愛用してきたスニーカーについて振り返ってみたいと思う。
中学生、adidas期
ぼくが中学生の頃は、スニーカーの二大勢力があった。
アディダス スーパースターと、アディダス スタンスミスである。
このふたつはどこでも売っていて、しかも値段も手頃(よくワゴンセールで投げ売りされていた)だったし、中学生の小遣いでもなんとかなるようなスニーカーだったのだ。
通学するのに革靴など履かない。
これは田舎の中学ゆえなのか、そこらへんはわからないが、とにかく制服にスーパースター。制服にスタンスミス。
毎日履いてそのまま駆け回る。文字通り履き潰していた。
スーパースターは分かりやすいスリーストライプスでガキの目にも非常にアイコニックであり、ぼくはスタンスミスよりもこっちが好きだった。
スタンスミスは若干通っぽいというか、大人びた奴が選ぶような感じ。
とにかくこのふたつを選んでおけば間違いがなかったわけで、そこを基本にアディダスがとにかく人気だった。
でも、カントリーだけは、正直何が格好いいのか理解できなかった。
というか今でもまるで格好良くは思えない。
ナイキもナイキで人気のモデルはあった。
エアフォース1。エース。ターミネーター。ダンク。バンダル。
しかしアディダスと較べて値下がりして売られることが少なく、中学生としては買いにくいものが多かった。
そんな理由もあり、ぼくもアディダスの様々なスニーカーを買っていた。
余談だがカーブがかかるラバーのついたベッカムモデルのスパイク。これがアディダスの製品であり、同世代の人にはわかるかもしれないが、ぼくらはベッカムフィーバーに大興奮していたのである。
イルハンは元気しているだろうか。
変なアディダスのスニーカーも買った。
正式なモデル名は思い出せないのだが、ヒール辺りがソールから一体化してゴムにくるまれており、潰してスリッポンのように履いてもゴムの力で元に戻るという変なやつだ。
今はもう売られていないし名前が分からないのがかなり悔しい。誰か知らないだろうか。
グレースウェードに青のスリーストライプス、今思い出してみると結構格好いいスニーカーだった気がする。
あれはどこへ行ったのだろう。
あとイルハン。
高校生、MOONSTAR期
ムーンスターの超ローテクスニーカージャガーを購入!裸足のような履き心地が新鮮すぎた
高校生になると、スニーカー選びはもう少し多様化する。
多様化するというか、これがスタンダードっていうものがなくなった。
ファッション的にも混沌の時代。
裏原系ストリートの影響もまだまだ残りつつ、メンズノンノやポパイの推すキレイめ系の台頭もあり。
今でこそここら辺が普通にクロスオーバーされてるけれど。シュプリームとサンローランを同じ雑誌で見るなんて当時はあり得ず、今は廃刊になってしまったストリートファッションの雑誌がたくさんあった。
クロスオーバーしているわけではなく、選択肢がいくつもあるような状態。
当時ぼくが何を主に履いていたかというと、ムーンスターのジャガーである。
いわゆるファッション黒歴史というか、この頃はかなり派手で今では着られないような、着られないようなというか確実に着られない服ばかり選んでいて、人と違ったものを選ばないと気が済まなかったのだ。
フラボアのサルエルが人気があった。
フラボアはムーンスターとのコラボで製品染めされたジャガーを毎シーズンリリースしていて、ぼくはそれをよく買っていた。
値段も手頃。ただし、体育館シューズみたいなものなので、ソールは薄く疲れやすいスニーカーではあったが。
サルエルとジャガー。
サルエルはもう穿くことはないだろうけど、体育館シューズみたいなあれはいつかまた懐かしく思うことがあるかもしれない。
オニツカタイガーとか、そういうちょっといなたいチョイスって、若者より歳を重ねてからの方が深みが出ると思うんだ。
フラボアなんか買いながら、ナンバーナインやアディダス オリジナルス、そしてアメリカ古着にも手を出していた。めちゃくちゃだ。
すごくざっくり言うと今ならとりあえずJSBっぽければお洒落なんでしょ?
当時は何がお洒落かってのが前述のとおり混沌としてて、みんなてんでんばらばら。
面白い時代だったかもね。
大学生、CONVERSE期
大学生の頃、急に派手好きが萎えてくる。
あ、これ、もう違うわ。
個性的なのがお洒落だとは思わなくなり、急にストイックなもの選びがしたくなってきた20歳過ぎ。
ここでまた登場のアディダス。
そしてコンバース オールスター。
アディダスは、中学生の頃に買ったウルトラスターを再び履き始め、名前の分からないスケートシューズも履き、当時手を出さなかったスタンスミスも買った。
ウルトラスターはスーパースターの兄弟で、シューレースレスでも履ける構造のやつ。白×紺。以前ネットで買ったでかいサイズが、この時になってぴったりになっていたのがラッキー。
スタンスミスは白×緑。このあとスタンスミスは生産中止になり、「ちょっといいスニーカー」として帰ってくる。
アディダス オリジナルスの再ブランディングの大成功と言えるだろう。
中学生のときワゴンで見た、5000円のスニーカーではなくなってしまったのであったとさ。
今15000円くらいで売られてるじゃん、未だになじめない。
コンバース オールスター。
ぼくの友人で毎日同じような格好をして通学してくる奴がいた。
リアム・ギャラガーのTシャツ(ステューシーのやつ)。
ナンバーガールのTシャツ。
エイプリル77のポロシャツ。
寒くなるとカーキのミリタリージャケット(多分古着)を羽織り、ボトムスは細いテーパードのリーバイスレッド。
スニーカーはコンバース オールスター ハイカットの黒。
それ以外のスニーカーは履いていなかった。記憶が正しければ。数年の間ずっとそれ!
ぼくは彼のファッションがとても好きで、そして似合っているとも思った。
一応言っておくと彼は常時オールスター ハイカットを数足所持していて、ぼろぼろになると新しいのを買うというルーティンを作っていたので、不潔だとか貧乏だとかではない。
彼の影響もあり、自分の中でスタンダードなものを作り、買い足しながら愛用していくということを学ぶ。
そして、ぼくはコンバース オールスター ハイカットの生成、黒、赤を常時ストックするようになる。完全に影響された。
その後しばらく、自分の中で真新しいスニーカーの動きはない。
コンバース オールスターがメイン。
何故かと言えばコンバース オールスターは安く、ぼくはフリーターのバンドマンとなり、貧乏となるからだ。
しかしどっぷりとオールスターにハマっていたぼくはアディクトの復刻チャックテイラー、N.ハリウッドのチャックテイラーなんかも買ったわけだが。
当時はユナイテッドアローズなんかでも復刻チャックテイラーがリリースされ、古着ブームの再燃という感じだった。
古着っぽい新品のブランドも流行ってた。それこそNハリ、インパクティスケリーとか。
まあ一番気軽に履いていたのはやっぱりどこにでもある、あのオールスターだ。
現在、NIKE期
現在はスニーカーはほぼナイキしか履いていない。
何故かというと理由はたいしたことではなく、ナイキ テックフリースシリーズのスウェットを何着かそろえる中で、ナイキの服着てるのにアディダスのスニーカーを履くのは違和感というか落ち着かないと思ったから。
ナイキの服を買う→ナイキのスニーカーを買う→ナイキの服を買う
このループに入っている。
全身のコーディネート、まあだいたい3割はナイキで、多いときは頭からつま先までナイキっていう時もある昨今(ジョーダンのキャップ、ナイキ ランニングのTシャツ、ナイキ テックフリースのスウェットパンツ、ナイキのソックス、ナイキのコルテッツ、ナイキのリュックなど)。
あ、そういや、どっかのタイミングで世間にニューバランスブームが来たけど一切興味わかなかったな。
他ブランドだとまずそのスタンダードたるもの、アディダスならスーパースターやスタンスミス、コンバースならオールスター、そういうものから買うのだが、ナイキでその辺にあたるモデルってあるのだろうか。
強いて言うのであればエアフォース1か。
でもこれがメインモデルっていうのはナイキには特になくて、それぞれが自分に合うものを選べる、選択肢が多いと思う。
なんとなくエアフォース1はストリート色が強い気がして後回しに。
インターナショナリスト、コルテッツなど、レトロランニングの名作がまずはぼくのストックに登場。
インターナショナリストは今まで履いたスニーカーの中で最も足に合っていると感じる。
無駄な主張もなく、値段も手頃、ワッフルソールはストレスなし。
自分の中でスタンダードに落ち着いた一足である。
ランニングシューズで選んだフリー4.0以降、気に入っている素材フライニット。
これを採用した、ストリート色の薄まったエアフォース1を最近購入した。
エアフォース1 ウルトラフライニット ミッドカット。
まだおろしてないのでそれはおいおい。
とりあえずとにかく軽い。
追記 書きました。