Red Hot Chili Peppersについて

red hot chili peppers

ロックの殿堂入りまで果たした、レッチリ
若きぼくを、ロック風吹かしたイタい奴からロック好き初心者に押し上げてくれた、大好きな大好きなバンド。

レッチリのジョンに憧れオールドのストラトキャスターを買い、バンドを組み、ぼくの青春は駆け抜けていった。
彼らがいなければ、今のぼくはない。

Red Hot Chili Peppersとの出会い

平井堅
恐らく最初はMTVである。

中3の頃だと思う。
Fortune FadedBy The Wayあたりのビデオがよく流れていた。
とはいえ、いまいちロックを分かっていないハル少年、「これが洋楽か~」程度でそれほどちゃんと聴いてはいなかった。

高1の半ば。

当時は平井堅の『瞳を閉じて』大プッシュ、つまりセカチューブームの真っ只中にあった。
文化祭の準備のため学校に残り、ぼくたちはめいめい好きなCDを持ってきてBGMにしていたのだが、平井堅ヘビーローテーションに飽きてくる。

ハル少年「もういいよ平井堅は! 誰かロックのCDを持って来いよ!」
???「じゃ、ハルが明日持って来てよ」
ハル少年「あ、うん……」

ギターを始めたハル少年はロックを気取ってJ-POPなんかくたばれ風を吹かせたイタい奴になっていたが、実のところロックのCDなんざ全然持っていなかった。

これはまずいことになった。
HYとかBUMPとかB'zとかしか聴いてないとみんなに知れたら!
俺のロック像が破綻してしまう!

訳の分からない(しかし思春期には非常に大切な)プライドのため、ハル少年はその帰り道ブックオフにてエアロスミスレッチリのベスト盤をゲットする。

そして、もちろん、名前は聴いたことがあってもどんなバンドなのかはよく分かっていないので帰宅後予習する。

明日からまたロック風吹かせられるぞ、と。

さてここで予想外のことが起きる。
レッチリ、名前の割に、バラードばっかじゃね?」

Red Hot Chili Peppersの音楽性

基本の色

彼らはルーツにファンクがあって、その上に白人らしいヘビーなロックが乗っかった、いわゆるミクスチャーの元祖的な音楽性

ミクスチャーというと分かりやすいのがLinkin ParkR.I.P. Chester)や日本ならDragon Ashで、ゴリゴリのサウンドとラップというイメージが強い。

レッチリはそれらとは若干毛色が違い、主軸となっているのがファンクだから、横ノリ感が強いのだ。

代表曲 Give It Away

モッシュで騒ぎまくるというよりは、ぐねぐねとうねるようなグルーヴである。

ギタリストによる変化

Hillel Slovak

ヒレル・スロヴァク
レッチリのギタリストは入れ替わり立ち替わりしている。
オリジナルメンバーはヒレル・スロヴァク
豪快に歪ませてのカッティングが持ち味だったが、オーバードーズで死んでしまった。

Me and My Friends

John Frusciante

ジョン・フルシアンテ
レッチリ黄金期といえば、ジョン・フルシアンテだ。
筋肉質でピーキーで(いい意味で)アホ丸出しだったレッチリの音楽性に、ジョンのメロディセンスが加わる。

坊主頭にしては伸ばしっぱなし、ロン毛になり、また坊主にする。

ぼくの出会ったレッチリベスト盤はジョン参加以降の曲ばかりなので、メロウなものが多かったのだ。

Under The Bridge



Soul To Squeeze

David Michael Navarro

デイヴ・ナヴァロ
乳首にピアスをぶら下げた見るからに変質者デイヴ・ナヴァロ

ジョンは繊細な性格でツアーの途中にバンドをいきなり脱退。
以降ショービジネスに嫌気がさし、絵を描いたり宅録でしょぼい音の(しかしセンスのちりばめられた)ソロアルバムを作ったり、世の中からは隔絶したところで引きこもりのような生活を始めてしまう。

やむなくレッチリはデイヴをバンドに迎え入れアルバムを発表するが、バンド的にも満足のいくものではなかったのか、現在ではライブでその楽曲が披露されることはほぼなく、デイヴはこのアルバム『One Hot Minute』のみで脱退している。

でも、ぼくはこの時期も割と好き。これとかライブでやって欲しい。
One Big Mob

帰ってきたJohn Frusciante

ジョン・フルシアンテ
ボーカルのアンソニー・キーディスが「結局俺たちにはジョンしかいない」と言ったやら言わないやらで、引きこもりのジョンの元にヴィンテージのフェンダー ストラトキャスターをプレゼントしに行き、復帰を打診。
めでたくレッチリ黄金期メンバーの復活となる(そのストラトキャスターは、ジョンがメインで使用していた62年製のサンバーストだと思われる)。

その時のジョンは、9.11テロ事件すら知らないほどの浮き世離れ具合だったという。

なんとなくジョン復帰からレッチリのメロウ感が加速し、ヘビーさが相当薄まった。
こういうとマイナスっぽいが、ぼくが一番好きなのは復帰作の『Californication』。
メロウさとメロディの美しさ、時々やってくる元祖レッチリ的ラウドな爆発
このバランスが心地よかった。

This Velvet Glove

Joshua Adam "Josh" Klinghoffer

ジョシュ・クリングホッファー
結局ジョンはまたレッチリを去った。これは今でも相当に悲しい。
ぼくが人生で一番追いかけたギタリストは、彼だから。

現在のメンバーはジョシュ・クリングホッファー、ジョンの友人。

ジョシュが入ってからは正直レッチリの魅力が薄まってしまったように思う。
まあこれは好みによるところも大きいが、地味になってしまった。
もっとやかましくて、もっとアホらしくて、でも泣けるメロディ。それがぼくの好きだったレッチリなのだ。

Dark Necessities

有名ではない名曲


ここからはカバー。
彼らはカバーも上手い。原曲を殺さず、しかし他にない色づけをする。

I Get Around (The Beach Boys)



Havana Affair (Ramones)

Red Hot Chili Peppersのファッション

cock socks
レッチリといえば股間に靴下をぶら下げただけのこの格好である。
しかしこんなもの載せたらはてなにアカウントを削除されそうだ。
これこそ、レッチリマッチョ性、おバカさ、全てを体現した格好なのである。

でも普通に、彼らのファッションは好きだ。
レッチリのファッション

まとめ

本当はもっと書きたいことがたくさんあった。
ジョンのソロアルバムにも触れたかったし、メンバーそれぞれの個性にも触れたかったし、バンドとしてのキャリアにも触れたかったし、いろいろ。
でも長くなりすぎるから諦めた。
とにかく、曲を聴いて格好いいって思ってもらえたら嬉しい。

東京ドームで彼らを観た思い出は、死ぬまで忘れない。

あんまり有名じゃない曲を集めた裏ベスト的プレイリスト。
チェック・ディス・アウト。