White Mountaineering ANKLE SAROUEL PANTSについて
かと言って短パンばかりローテーションしているのも面白くない。
足首が出るくらいのレングスのパンツは短パンより穿ける時期が長いし、見た目にも着用感的にも涼しいし、便利なアイテムである。
しかしシーズン中に紹介すべきだったな。
White Mountaineeringのアンクルサルエルパンツ概要
このパンツは結構古いもので、いつ買ったかもう覚えていない。
タックが入ったサルエルパンツ、しかしレングスはアンクル丈。
癖が強いのにシンプルに見えるため、何にでも合う。
お洒落を決め込むのではなく、適当に穿いてる感じが格好いい類の服だと思う。
ディテール
神は細部に宿る。
素材
ナイロンとコットンの混紡。
コットン52%
ナイロン48%
色はトーンの低いネイビー。暗い場所だとほぼ黒。
ウインドブレーカーみたいなシャカシャカ感があるがナイロン混なので光沢はそんなにない。
ウエスト
ベルトループもついているが、ドローコードがあるのでベルトは基本いらない。
1タック。
パッカリング
本来パッカリングは洗濯などにより生地が収縮することで縫い目とのギャップから発生するたわみのことだが、この素材だと絶対にそんな収縮は起きないと思われる。
だから、これは意図的に作られたパッカリングである。
スポーティーな印象すらあるこの生地にパッカリングを作るというひと手間が面白い。
シルエット
テーパードのかかったアンクル丈。
サルエルパンツなので股上はかなり深く、腰回りはゆったりしている。
雑感
2019年晩夏、相変わらず世間のパンツのトレンドはスキニーかワイドか極端。
普及しだして間もない頃は「太いパンツなんてすぐ廃れるだろう」と思っていたが、意外とそうでもなく、スタンダード化したと言える。
日本人の平均的な体型からするとがっしりした骨格に向けて作られたアメリカンなパイプドステムはなかなか難しい(少なくともぼくはそう感じる)が、
ビリー・アイリッシュいわく
「だぶだぶの服を着るのは自分がどんなスタイルなのか人に口を出させないため。あの子はお尻が大きいだとか、分からなければ誰も何も言えないから」
そんな感じで、中途半端に体型に合わせる太めシルエットではなく、もろに振り切ったオーバーサイズにすることで小柄な日本人にも馴染んだのだろう。
ぼくもだんだん見慣れて、以前ほど太いパンツに抵抗はない。
しかし似合うかと言われれば別問題だし、自転車に乗ることを考えると、太めのパンツでもレングスが短かったりテーパードがかかっていたりしているものが圧倒的に理に適っている。
そんなところに、この古いホワイトマウンテニアリングのパンツがいい具合にハマって、この夏はよく穿いていた。
まとめ
服を着るフィールドはすべてアウトドア
というホワイトマウンテニアリングの理念は面白い。
ぼくの生活においては、ガードレールに腰掛けるのをためらうようなキレイ目服はリアルではないのだ。
白無地Tシャツにスケシューみたいな街中アウトドアスタイルはやっぱり落ち着く。