ワークマンとアウトドアブランドに対する考察

ワークマン

一時期、ワークマンを覗くのが好きだった。
ある種形骸化しつつあるアウトドアやワークの系譜としての衣類とは一線を画す、ガチで労働者のための服が並んでいるからだ。
しかも、値段が驚くほど安い。
が、覗くだけで買ったことはなかった。

今回初めてワークマン商品を買うに至ったので、いろいろ考察したい。

FieldCore ストレッチソフトシェルジャケットについて

フィールドコアのパーカ
全く予備知識がなかったのでちょっと調べたところ、ワークマンに売っているのは大きく分けて2種。

・大手メーカー商品、全国のホームセンター等各種で売っているもの。
・ワークマンオリジナルブランドのもの。

これは後者だ。

フィールドコアとは

プロワーカーが認める仕事着の品質をそのままに、オフの時間もお使いいただけるデザインを取り入れました。
アウドドアデザインをタウンユースでも幅広く着用していただくため圧倒的な低価格を実現し、今までワークマンをご利用したことのないお客様にもおすすめできます。


フィールドコア(fieldcore)プロの職人に認められた品質のアウトドア&カジュアルテイストブランド|作業服・作業用品の大型専門店ワークマンより

2500円は確かに圧倒的な低価格である。

購買理由

以前mont-bellのパッカブルジャケットを愛用していたのだけれど、なくした。


しかも2度。
3度目は同じものを買うのは何か癪で、しかし必要で……

簡易防寒着としてユニクロのメリノウールカーディガンをリュックに放り込んでいた。

しかし、それでは雨は防げない。
急な雨がぼくを襲った。

つまりはそういうこと。

耐雨性能

これ!
結構驚いた。

小雨の中、15分ほど自転車で走行。

水のはじき具合で言ったら、先述のモンベルを上回ったかもしれない。

モンベルのウインドブラストパーカは、撥水だけれど、長時間雨に打たれていると内部に染み込んでくるのは防げない。
雨の中にいる時間によるとは思う。
が、15分程度、表面がびっしょり(実際はつるつる水分が滑っていくのでちょっと表現として違う)状態でも、このパーカは内側まで一切水分が浸透していなかった

シルエット

これ!
結構驚いた。
フィールドコアのストレッチシェルジャケット
普通に日常的に着ておかしくない具合だ。

なんなら、むしろ、結構格好いい

駄目なところ

縫製が滅茶苦茶雑
色んなところから糸が飛び出している

裏地も毛羽立っていて着心地は若干悪い。

そこらへんに2500円のしわ寄せが来ていると思う。

これはまあ仕方がない点として、スタッフバッグがついている割にかさばる。
もはやパッカブルというか微妙なレベル。
フィールドコアのパーカ

そして、背中上部にあるロゴが格好悪い。
フィールドコアのロゴ

総括

もうね、2500円だから
そこに尽きる。細かいこと言うような人は、ブランド品を選べということ。

多少のことに目をつぶってもトータルとしてはよく出来ていると思う。

アウトドアブランドと比較してみる

アウトドアブランドロゴ
先にmont-bellを引き合いに出したけれど。

アウトドアブランドの製品を見ていると、だんだんスペック厨になっていく自分を感じる。
多少の雨風をしのげるジャケットを探していたはずが、いつの間にかゴアテックスのコーナーに立っていて、タウンユースに必要なのか否かと自問自答している。

コロンビアのスタッフのインタビューでこんなのがある。

(防水は難しくないので)いかにウェアの内側の湿気を外に出すかの「透湿」が技術のキモです。


これは結構面白いので、読んでみて欲しい。
ゴアテックスなどのファブリックを外から持ち込むと、製品の値段が上がってしまうので素材を自社開発している点など、いろいろ好感の持てる内容となっている。

さてその実際の「透湿」についてだけれど、この点に関してはもうフィールドコアのジャケットはなんの工夫もない製品と言っていい。
つまり、着ていて内部で汗をかいたら、雨は防いでもセルフで蒸れてしまうということ。

これについてはほとんどの安価なシェルジャケット、マウンテンパーカ(もどき)はこんな感じ。
防水ないし撥水はどこが作ってもある程度頑張れる、そこから先は餅は餅屋ということだろう。

ファッションとしてのアウトドア、ワークの系譜

フジロックの雨
ウェアに求めているものはそれぞれ違うだろうが、あくまでタウンユース、ファッションを前提にするならば、正直透湿性が求められる場面はほぼない

雨に打たれながら自転車をやむなくこぐ場面。
ぼくの生活の中でアウトドアなスペックが求められるのはおそらくこの程度で、これも年にふた桁あるかないかくらいのこと。

これを読んでいてアウトドアブランドが好きだという方も、おそらくそのスペックを最大限に活かす場面にはほぼ遭遇していないはずだ。
フジロックとか、そういう特殊な場面ぐらいか。

アウトドアな環境とタウンユースで大きく違う点として、ぼくらは傘をさせるのだから。

だからオーディオなんかと同じように、アウトドアブランドの製品をわざわざ選びスペックに注視するというのはほぼ趣味の領域と言っていい。

逆に、間に合わせの物でいいとか。
ジーンズがワークウェアだったりといった出自から自分もまたガチワークウェアをメインストリームに持って行きたい、自分がカルチャーを作り出したいみたいな。
野望のある人はワークマンに行けばいい。

そんな奴はおそらくいないんだけど。

まとめ

今回のエントリを書くにあたって内容を参考にさせていただいた記事を紹介する。

結局アウトドアウェアであろうとスペック等は重視しなくてもいい、というのがぼくの結論。

ただしジーンズの耳と同じで、必要か否かよりも気分が上がるか否かなのだ。
しっかりとした本物であることが、必要でなくても、所有欲を満たし、その日を豊かにする。

そういう意味では、ワークマンの衣服はテンションは上がらず、そのうち着なくなると思う。

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