骨折した。
膝の皿が割れて6週間は様子見、完治は3ヶ月とのこと。
もうちょい早く治るような気もするんだけど、とりあえずジーンズしばらく穿けません。
それなのに実はこっそりニュージーンズをストックしていた。
当然怪我前ね。。
Nudie Jeans GRIM TIM
ORG. DRY RING
スペック
13.4オンス トルコ産コットン100パーセント
イタリア製
オレンジステッチ
ボタンフライ
2014秋冬モデルなので現在はあんまり市場にないものだと思う。
現在ラインナップされているグリムティムだとレギュラーラインのストレッチ混か、もしくはセルビッジの4万円ほどするものか……
BTW
ヌーディーはジーンズブランドにしては特殊な立ち位置だと思う。
やれコーンミルズ社ホワイトオーク工場だ、やれスーパーヘヴィオンスだ、やれヴィンテージリーバイスの色味を再現だ。
っていうあたりをだいたいのブランドは視野に(多少なりとも)入れてるものなんだけど、ここは少し違う。
そういったラインナップもあるがメインラインはあくまでタイトなモデルでストレッチ混中心、そしてオーガニックコットンを使ったフェアトレードな商品。
ジーンズブランドなんだけど、昔からのジーンズファンからしたら少し邪道。よく言えば ヴィンテージとは違った価値観の創造。
アメリカンコットンとか、よく聞くけど。
トルコ産ってなんなの。
そう思ったぼくは、検索した。
現代人は、問題にぶつかるとまず検索するのだ。
わかったこと
大きく分け2点。
オーガニックコットンについて
要するに無農薬コットンであり生産に手間がかかる。
アメリカ、インド、トルコが主な産地。
ただ無農薬にするだけではなく、土壌自体が3年以上農薬を散布されていないことが条件になることなどから、通常のコットンとくらべ収穫量は半分以下になる厄介者。
肌と地球に優しい。
アレルギー体質の人や赤ちゃんも安心。
なるほど。
これらの情報はどっちかというとジーンズの色落ち云々よりエコ的な話なんだな。
ジーンズのディテールにどう影響していくのか。それが知りたい。
が、いまいちそれらの情報は得られなかった。
ていうか、単純に、オーガニックだからいいジーンズになるわけではないんだなと思った。
ここらのディテールは、単純に、ヌーディーのエコな面の現れだったのだ。
ここら辺も変わってる。ジンバブエコットン使用!荒々しい色落ちが魅力!とかじゃないんだぜ。
環境と地球に優しいってのを消費者に訴えてくるってのはなかなかできることじゃないよ。パッと聞き、別にメリットに思えないからね。
でもそれが粋ってやつなのだろう。
アンチファッション
過剰消費社会に中指を立てる(かどうかは知らんけども)ヌーディージーンズは、日本にもリペアステーションが開設され、破けたりしたヌーディージーンズを基本的に無償で(!)リペアしてくれる。
リベットやボタンやジッパーなど部品ごとの交換になるものは別らしいが、とにかく基本は無償。
Zippo社のような感じだな。
ここらへんも粋だ。
だってこんなの、利益のこと考えたらメリットなんか何もないんだから。ブランド側には。
まとめ
話を戻せばジーンズって色落ちという要素のおかげで随分複雑なのだ。
素材×生産国(工場)×染料×パターン×ディテール
これらをヴィンテージジーンズに近づければ近づけるほどよい、というイメージのあったジーンズの価値観に、ふとなんとなく立ち止まる。
いや、別に、んなことねーだろ。
そもそもぼくはバリバリにリーバイスに憧れていたアメカジ世代ではない。
ただなんとなく、セルビッジって偉い!とかなんとか、そういった価値観をどこかで植え付けられて、なんとなくなんとなく、それを信じてきたわけだ。
そういった情報はとても有益だが、結局一番は手にとって、穿いて、時間をかけて知ったことには敵わない。
一旦ジーンズの歴史は忘れて、ただ純粋に格好いいと思ったものを選ぼう。
と、いうわけで、ヌーディージーンズのグリムティムを選んだ。
綿100のティムは多少レアだ。昔はティム、ストレッチ混なんかなかったんだけどなー。
今まで4本くらいヌーディー穿いてきたけど、なんとなく、直感的に、好き。
ただ穿くのは当分先になる予定。
怪我が治っても当分はプチニューを穿く。