ぼくが服を選ぶときに考えることについて

2017

ちょこっと先日触れた、「ファッションについて最近考えていることが言語化できない」。
を、なんとか、文字にしてみようと思う。

流行の移り変わりが激しいように、人の気持ちもうつろうものだ。

2017年、今の考えを記録しておくのもいいと思う。
大概あとで読むと「なんだこりゃ」なんだけれど。

生活に沿うものを選びたい

ひと言で言うと、これに尽きる。

基本的に、お洒落というのは疲れるものだ。と、ぼくは考えている。
お洒落である、というのは第三者がいないと定義が出来ないものだから。
お洒落は後からついてくる。というか。ひとりでは成立しない。

かといって、お洒落とは何か、ってのは正直よく分からない。
マジョリティが正解だとすれば、2割に嫌われたとしても、チェスターコートにハイネックのニットにスキニージーンズ、足元にはスタンスミスかニューバランスでも履いておけばいい。
鉄板モテコーデ
8割に愛される超メジャー。
スタンスミスの規格やニューバランスの品番、どこ産なんてどうでもいい。それを気にしているのはマイノリティだ。

けど、それがお洒落だとするなら、ぼくはお洒落嫌い。

まずは、自分のライフスタイルに無理のない服を着たい。生活に沿うもの。
これはまあ、歳をとった、とも言える。
落ち着いた、とも言える。

生活に沿うものとは何か

自分の行動を制限しないもの、というか。

あらゆるものは、デザインがファッションコンシャスに偏ると、機能性を失いがちだ。
モードファッションとは何か
逆に機能性を優先すると、理論武装というか。言い訳がましくなるのも分かる。

「なんかダサくね?」
「でもこれ、超軽いし暖かいしダウンと同等で量は半分で……というわけで超いいんだよこれ」
みたいな。

先にも書いたように、お洒落かどうかなんてもうよく分からない。
が、自分で気に入ったものは、世の中の「格好いい」とされているものから大きくはズレていないだろう、となんとなく思う。
なんで? と言われると困るけど、それなりに服について(本格的に勉強しているとかそういうことではなく、一般常識として)分かっているから、という感じ。

ツイッターで誰かが言ってたんだけど「ファッションはある程度は知識の集積で、それをした上で差が出てくるのがセンスの部分」ってさ。
後半はともかく、前半はそこそこクリアしてるんじゃねえの、っていう自己認識。

で、自分の行動を制限しないもの。
これは人によって違うと思う。
ぼくの場合は、自転車に乗ったり、スケートしたり、そんな普段やっていることの延長にファッションを置いておきたい。

自転車も乗らないしスケートボードなんか反吐が出る、って人もいるだろう。
いい歳した大人が!みたいな。
そういう人にはそういう人のファッションがある。
っていうか、そもそも「生活に沿う」っていう命題を掲げるのも、別に必ずしもマストではないしね。必ずしもマストではない、って変なセンテンスかな?

とにかく。歳相応がいったい何を指すのかはわからないが、ざっくり言えばパーカにジーンズは子供っぽく、ジャケットにスラックスは大人っぽい、みたいなイメージも分かる。
チャンピオンのパーカ

ジャケパンスタイル
そういう世間のイメージの集合体が、きっとお洒落を定義しているのだろう。

でもまあ、別に世間にお洒落って思われなくても、親しい人やこのブログを読んでいるような少なからず趣味の合いそうな人に、「お、なかなか格好いいじゃん」って思われてれば充分だ。

具体的な服選び

手元にある服を見てみると、例えばトップスにはほとんど丈の長いものはない。
これは長いと自転車に乗るときに邪魔だから。

もっと細かく言うと、自転車に乗ると寒い日でも段々暑くなってくる。
だから鉄板コーデ一例としてはTシャツの上にジップパーカ、さらにMA-1。で、かばんにヒートテックのインナーを入れておく。
寒いうちはジップを閉めて、少し寒いときはパーカだけ閉めて、耐えられないくらい寒かったらヒートテックも着て。
逆に暑かったら真冬でも前全開、Tシャツに風を受けながらペダルを踏む。

とか、そんな感じだ。温度調節用コーディネート。

スケートで移動してるときも、普段着がいいけど、コケて服を傷めたら悲しい(A.P.C.プチスタンダードは、これで膝2箇所穴空いた)。

でもダサい格好は嫌だし、動きやすくてタフなものがいい

そんなときはユニクロのジョガーパンツとか。
だらだらと近所で遊んでいて、誰かに「ちょっと今から出てきなよ」って言われても、「まあこの格好のままでいいか」って思えるギリギリの適当さとマジョリティのお洒落の狭間

そんなところに落とし込みたい。

一流のスケーターを見ていて思うのは、コケ方が上手いし、ファッションも流行とは違うところでキレている。
stefan janoski
ま、これは余談かな。

余談の延長

話がまとまらなくなってきたが、とりあえず今考えていることはそこそこ言語化できたような気はする。
これが人に伝わるかどうかは別だけどね。

生活に沿うもの、っていう観点だと値段も重要だ。

たとえばぼくは10万円のスニーカーを履いてスケートは出来ない。
スケートどころか普通に出歩くのも躊躇すると思う。

これが「10万円なんてはした金」って思える人は、それでも生活に沿っているのだろう。

でもぼくの感覚じゃ、とてもとても。
少なくともTシャツは2000円くらいまでがいい。で、着古したら新調する。

こういうちょっとしたルーティンも、ライフスタイル。

膝を割っても泣かないが、ジャガールクルトを割ったらきっと泣いてしまう。

まとめ

流行についても触れようと思ったんだけど、長くなりそうなので簡潔に。
流行を完全に無視するのも、全乗っかりも、結局は同じ。

まとまらないので、無理やりまとめる。

ジーンズ、スニーカー、Tシャツで年中過ごせる気候の国があったらいつか移住したいです。