UNIQLO×KAWSとそれにまつわる思い出やらについて
SupremeやBAPEとコラボし、ストリート感はあるけどちょっとスノッブ気味な、当たり前のところから半歩外していくような、そういったシニカルな格好よさがあった。
過去形で語るのはカウズのブランドOriginal Fakeが2013年で終了しているから。
カウズって誰だよって人にはとりあえずこちらで。
カウズのUT
そんなこんなで、世代的にはUNIQLO UNDERCOVERに「!?」となった層とかなり被ると思われる今回のコラボ。
あれは中にはUNIQLO×UNDERCOVER×Disneyなんていうのもあって、UNDERCOVERとDisneyが絡むのがまず「!?」で、それがUNIQLOから発売されるという「!?!?」なものだった。
さておき、ぼくがカウズのUTでゲットしたものはこの2点。
白はバックプリントあり。
どちらもポケットTシャツ。サイズはL。
ゆるく着たかったが179cm 62kgのぼくには気持ち大きいかな。Mでもよかった。あとひとつ苦言を呈するならば袖の幅をもう少し絞ってほしい。
Tシャツ自体がへたってきたらちょうどよくなってくるかもしれない。
文句を言ったものの結構気に入っている。
ほとんどTシャツは無地ばかり着ているぼくには、これくらいの遊びがちょうどよく違和感なく着られるとこ。黒は胸のポケットにこのイラストがあるのみ。でもしっかりカウズのテイストは落とし込まれている。
発売前に色々情報を漁っていたのだけれど、「完売確実!」とか言われていた。実際はそんなことはなく、ウェブで一時的に品切れになる程度だったみたい。
一部サイズ欠け等はあったけど、いくつかの店舗をまわれば全部あると思う。
一生懸命じゃないファッション
もうアラサーに踏み込んだぼくにはストリート系丸出しなファッションは胃もたれする。
けど、10代の頃に憧れていたブランドを今気軽に着てるのって結構格好いいと思う。
今人気があるブランドというとやはりSupremeなんかになる。で、どうしても若いファンはボックスロゴのTシャツとか、ロゴをフィーチャーしたアイコニックなものをごちゃごちゃ着るのが好きだったりする。
でもぼくは、往年のファンが着てるぱっと見何の変哲もないただのカバーオール(しかも10年前に買ったような)がSupremeのものだ、なんてほうがイケてる感じがするんだよな。
ここらへんのニュアンスはうまく伝わるだろうか。
ティーンエイジャーがバイト代を一生懸命貯めて買った一張羅が時間をかけて何の気兼ねもしないで着られるところまで自分の中で定着する、っていうかさ。
その感じを時間をかけずに一気に、FenderカスタムショップのN.O.S.みたいに放り込めるのがカウズのUTだと思う。時間をかけずに、ってのがいいことか悪いことか置いておいてね。
思春期の経験
音楽にしろ服にしろ、自分が感受性豊かな若い頃に体験したものは一生価値観に根付き続けると思う。別に今まるでファンでもないのに、ポルノグラフィティやCHEMISTRYの有名な歌は歌えるように。
それがSupremeやUNDERCOVERだったりする世代もいて、ぼくはその少しあと。
エアマックス狩りは噂でしか知らないけど、その辺の時期のブランドに憧れていた時代もありつつ、メインストリームは(特にメンズノンノでは)N.HoolywoodとかLAD MUSICIANとか、ストリート色よりも綺麗目なものへと移っていくような時期に、学ランを着ていた。
ぼくぐらいの世代って過渡期というか。
木村拓哉がファッションアイコンだったのはもう少し上の世代つまり裏原世代がメインだろうし、今でいうEXILE一派みたいな存在もなかったし。
誰がそういう位置だったのかというとよくわからない。
よくわからないから、みんなそれぞれ、好きな方向へと転がっていたのかもしれない。
まとめ
Supreme、Stussy、UNDERCOVER、NUMBER (N)INE、あたりのブランドには憧れがあったな。
今のNUMBER (N)INEは、ヴァン・ヘイレンがギターを弾かないヴァン・ヘイレンみたいなもんか。
何の話だかよくわからなくなってしまったけれど、要するにそんな懐かしさを感じながらカウズのUTを手に取ったよ、ってことが多分言いたかったんだと思う。
何のことかよくわからない人もいるはず。同世代の人になんとなく伝わればよし。