適切なジーンズの選び方(細かいこだわりについて)

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なんとなくジーンズを買ってなんとなく穿いている。
もしくは、ジーンズってちょっと似合わないんだよなあ、と感じている(そんな馬鹿な。僕の知る限り似あわない人はほっっっっとんどいない)。

それはもったいない!

ぼくがジーンズの見た目で気にしていることを書いていくので、あなたのジーンズライフにささやかなブラッシュアップとうんちくを。
いつもは色落ちがどうこうと話をするけど、まとめると長すぎる。ので、見た目、サイジング、そこらへんに絞ってのエントリ。

ちなみに、「キャットウォークから10歩離れた男」ことぼく(すいません初めて言いました)は、安易に流行に左右はされないが、完全無視することは出来ない。
例えば今ならブーツカットなんかはほとんど死にかけのファッションと言えるので、そういうのは度外視する。

自分の体型を把握する

Nudie Jeansのフィットガイド
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何を当たり前のことを。と思われるかもしれないが、これが意外と難しい。これがスタートでありゴールとも言える。ぼくもいまだに模索している。
似たような身長体重でも、体型はぜんぜん違うということもざらにある。
同じ脚の太さ細さでも、ウエスト周りの大きさには個人差があるし、ダイエットをして限界までウエストを絞ったとしても、そもそもの骨格のサイズが違うのでやはり選ぶサイズは変わってくる
選ぶサイズが違えば当然ジーンズ自体の見た目も変わってくる。

欲しいもの=似合うものではないのだ。
脚は細いけどヒップが大きい、とか、ウエストは細いけど脚は太め、とか、そういういろいろな角度で自分を見つめて欲しい。
以下はあくまでほんの一部の例で、最終的には自分の体型は他の誰とも一緒ではないということを頭に入れておいておくれ。

がっちり体型の人

スポーツをやっていた人でよく聞かれる「太ももが太い」という悩み。
太ももが太いのはぼくは割と利点だと思っていて、今主流のテイパードの強いジーンズが映える。

ベッカムの着用例
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太ももにはゆとりがあり、裾に向かって絞られているテイパード(これは多分ブラックジーンズだけど)。
現役を引退してもなおアスリート時代の体型を(多分)維持しているベッカム。ぼくは自分の脚が細いのでこういうの憧れる。
初めから終わりまでまっすぐなストレートより、適度なゆとりとスリムさが両立されているテイパードがやっぱり似合うな。

痩せ型の人

がっちり体型の人と比べて、脚自体の太ももから足首にかけての落差が少ない。なので、テイパードは万能ではあるが、そこまでテイパードの強くないもののほうが似合う気がする。

海外のジーンズフォーラム投稿の着用例(A.P.C. プチスタンダード)
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これもテイパードは効いているのだがベッカムのものに比べれば弱め。
ぴたぴたに張り付くわけではなく、でも体型を活かしたスリムな着こなし。

選び方はいろいろ

挙げたのは一例だし、先述のとおり体型は千差万別なので、理想のシルエットはオンラインショッピングではなく、現場で見つけてくだせえ。

レングス

長めにしておけばくしゃっと溜めてはいたり、ロールアップしたりできる。
短めにしておけばすっきりとした印象になり、靴を強調できる。
好みによるが、太目のジーンズでレングスが長めだとだらしない印象になりがち。一昔前のヒップホップファッションのような。どれくらいの長さにするかは慎重に考えよう。

レングス長め
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レングス短め
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個人的には最近多い、靴下が見えるような長さは嫌い。

ディテールにも意識を

ジーンズ自体のシルエットは似ていても、細かい部分でさまざまな個性があるのがジーンズ。
神は細部に宿る。ってやつ。

バックポケット

ジーンズは後ろ姿で語ると言っても過言ではない。
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ステッチなしのシンプルさもよし、ステッチでアクセントをつけるもよし、ブランドをアピールするもよし。ポケット自体の大きさでもずいぶん雰囲気が変わる。
と、ここまでは割と意識のいく部分。

バックポケットの付いている位置にも注目したい。
高い位置にあると、ヒップアップ効果からの脚長効果がある。
低い位置にあると、ナチュラルな腰穿き感からのカジュアルダウン効果がある。
どちらがいいかは好みだが、たまに男でレディースのスキニージーンズを穿いていたりして、小さめかつ高目に付いたポケットを見たりするとなんともいえない気分になる。

ぱっと見ではほとんど差のない部分。でもそういうところにこだわりだすのが、男ってもんだぜ。

ステッチ

シングルステッチ
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チェーンステッチ
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シングルステッチは上品な感じ。チェーンステッチは昔からの縫い方でラフな雰囲気
こんなのなんでもいいよっていう気持ちもとても分かる。
ただ、穿き込んでいくと色落ちの仕方に差が出てくるので、いろいろ試行錯誤したい部分。
前者はほとんど縦にまっすぐアタリが入り、後者は斜めにうねるように入る。

折り返さず自己満足するもよし。
ロールアップでアピールするもよし。
セルビッジと言えば赤耳だが、ブランドによってさまざまな色の耳がある。
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変わったものを選んで差をつけるのもいいかもしれない。

加工ジーンズの場合

サイズ以外に、色落ち加工の位置が自分に合っているかどうかも視野に入れる必要がある。

合っていないアウツの例
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・本来膝に来るだろうダメージ位置が脛に来ている
・本来膝裏に来るだろうハチノス位置がふくらはぎに来ている
こういうのは「みなさん!私は足が短いにもかかわらず、こちらのジーンズを無理やり穿かせていただいております!」という宣言になるので注意。

まとめ

自分好みで自分に似合うジーンズを見つけるのはなかなか難しい。
今回は見た目にフォーカスしての話だったが、ここにさらに生地や色落ちの話が混じりだすとそれはもう小宇宙と書いてルビはコスモである。
でもそれゆえにこだわりがいがあるし奥深い。