あんまり書くと、SNSで38度の体温計をアップして可哀相なわたしアピールをする女子みたいになるので、詳細は省く。
心身ともに健康です。
というわけで新しいものを購入しようかというところである。
直前まで使っていたのはこれ。
EFFECTORは、ぼく好みなボリュームあるセルフレームを中心としたブランド。
音楽とゆかりのあるネーミングやデザインソースもよい。
EFFECTORを使っていて気づいたデメリット
気に入っている点は上記のエントリにて書いているが、物自体と言うより使い始めてその後の気になった点。
扱っている店舗が少ない
こだわりある眼鏡店の弱点!
まあ、簡単なフィッティングとかくらいだったら購入店以外のその辺の眼鏡店でもやってもらえるけれど、やはり購入店ないし正規取扱店でやってもらうほうが気分的によろしい。
それに、セルロイドのフレームだと、極端な話3プライス系のお店なんかではちゃんと扱える人がいない気がする。
セルロイドはよく使われるアセテートよりも生地が硬く、ある程度技術のある人ではないと調整が難しいのである。
まあ技術のある人かどうかは、結局やってもらわないと分からないんだよな。
だから直営店のほうが精神衛生上いい。
全然関係ないお店で調整を頼むと「もし破損しても責任は負いかねる」的なこと言われるしね。
店員が今風
これは別にデメリットではないけれど、上の項の話に関連するので一応書いておく。
EFFECTORを扱っているクレイドルという眼鏡店は、青山や新宿タカシマヤにある。
銀座にもあるが行ったことはない。
特に青山は、立地的にも今風の若いお洒落な店員が多い。
これは別にいい。全然問題ない。
昔、寄席に行って落語を見た時に思った感じに似ている。序盤に出演する若手(本当に若い)は一見「こんな小僧が落語なんかできるのか?」と心配になる。でも、しゃべりだすと心配は杞憂だとわかる。
高座にあがるだけの実力は当然持っているのである。
が、今風の若いお洒落な店員を見ると、「こんな小僧が眼鏡の調整なんかできるのか?」と心配になる。
じゃあどんな店員ならいいんだと言われれば困るんだけれど。
お店自体はお洒落、店員は素朴。身に着けているものはシンプルだがよく見れば品がいい。みたいなのが理想。さらにできたら自分より年上で。
あくまでイメージだし、技術と年齢や見た目は比例しないのはよくわかっている。
まあこれはついでの話で、生活圏内に取り扱い店があるほうがいい、というのが大きな気づきだった。
眼鏡の調整の為に青山に行くのは面倒くさい。
候補
というわけで、なんやかんやで気になるめがねフレームをいくつか。
金子眼鏡 KC59
気になっているものの中では一番有力候補かな。日本製、鯖江産、手作り。
ちなみに、「かねこめがね」ではなく「かねこがんきょう」が正しいらしい。
店頭にて色々見ている際に声をかけてきた店員さんは、ぼくが先に挙げたような素朴で品がいいおじさんで、好印象。
店も自転車で行ける場所にある。
EFFECTORのようなボリュームはないが、これくらいの厚みでも一般的には充分に存在感のあるフレームだろう。
EFFECTORを使っていたせいで、基準がずれてきている。
シンプルだけど品がいい、を地で行くようなウェリントン型。
この形を懐かしく感じるのは
ぼくがファッションに興味を持って最初に憧れたブランドと言ってもよい、ナンバーナインと泰八郎謹製のコラボ眼鏡に似ているからである。
カシメの形がナンバーナインのモチーフであるハート涙。
リリースされるたびに即完売。懐かしすぎる。
と、言うような感じの話を金子眼鏡の店員さんにしたところ盛り上がった。
正確に言えば「眼鏡に興味を持ったのは、ぼくが昔好きだったブランドが泰八郎謹製とコラボしていて……」と話すと「もしかしてナンバーナインですか?」と返してきたのだ。こういうやりとりができるのが、ECサイトのオンラインショッピングと違う点である。
アセテートとセルロイドを見た目や手触りだけで見分けられるか、の問いに自信をもってイエスと答えた店員さん。
信頼できそうな人物だった。
ちなみに泰八郎謹製も金子眼鏡の中のブランドというか職人の一人だ。
掌tana-gokoro T704
掌も金子眼鏡の中のブランドのひとつ。
当然日本製のハンドメイド。
これは、店頭で品番を確認するのを忘れて、写真が正しいか自信がない。多分これ。
元々使っていたEFFECTOR PATCHに近い形で、自分でもこのタイプが一番自分に合っていると思う。
だから安心感がある。その代わり面白みはない。悩ましい。
試着した姿を店員さんに見せていく中で一番似合っているのはこれとも言われたし。
EFFECTORのような重厚感(EFFECTORのメインモデルは形がごついのに加え、生地の厚みも8mmある。これも8mm)がある。
999.9 AP-14
読みはフォーナインズ。手前のフレームがAP-14。
金子眼鏡同様日本製。
フォーナインズはどちらかと言えば華奢な雰囲気のフレームが多いが、このモデルは異例で8mm厚の生地。また8mm。
フォーナインズのファンはこれをらしくないととる向きもあるらしいが、ぼくはこういうのが好きなので大歓迎。
注目ポイントは、可動域を持ったヒンジ部。
フォーナインズはかけ心地に定評のあるブランドで、その理由の一つがこれらしい。
凹凸が少なく横幅のある日本人の顔型にフィットさせるために、ヒンジ自体が自由に動くようになっている。特許。
AP-14についているヒンジはこれとは違うのだけれど、同じような構造。
ごつく厚いフレームの眼鏡は耳や鼻への負担が大きく、そのためフィッティング調整がシビアだったのだが、そのストレスを解消してくれそうな気がする。
まとめ
久々に眼鏡店を訪れた。楽しい。
新しいものの購入を検討するたびに「いつも同じようなフレームを選んでしまうから、形をちょっと冒険しようかな。いや、色か? ……ああでもやっぱりこれかな」と黒いごつめのセルフレームに手を伸ばしてしまう。
どうしても見慣れない形のものを身に着けると、似合っているのかいないのか自分で判断がつかなくて混乱する。
という葛藤を含めて楽しい。
どれにするかはまだ検討中。
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