魂に訴えかけるダンスミュージックのことだ。
音楽なんて、結局のところ娯楽なんだ。
だから小難しい知識をたくさん知っているよりも、楽しめるかどうかが一番大事なんだ。
ピースの代わりにファンクサイン。
- FUNK IT UP!
- Curtis Mayfield - Superfly
- BimBamBoom - O.E.C. Tiger roll
- Spin Doctors - What Time Is It?
- Cory Wong, Antwaun Stanley - Work It Out
- Red Hot Chili Peppers - If You Want Me To Stay
- Medeski Scofield Martin & Wood - Little Walter Rides Again
- Nile Rodgers, Chic - I Dance My Dance
- Parcels - Overnight
- James Brown - Get Up Offa That Thing
- The Meters - Africa
- Graham Central Station - Release Yourself
- Daft Punk - Give Life Back To Music
- 韻シスト - PARTY SIX
- Betty Davis - They Say I'm Different
- Brick - Right Back
- Sly & The Family Stone - Dance To The Music
- Soulive - Outrage
- Scoobie Do - ガレキの上のジェットコースター
- Funkadelic - Who Says A Funk Band Can't Plays The Rock?!
- Baker Brothers - Lady Day And John Coltrane
- まとめ
FUNK IT UP!
ぼくは音楽に目覚めた頃からずっとファンクが好きだ。
だが、ライトなリスナー層はそもそもファンクという言葉を知らない。
もちろんそんなジャンル分けなんて分かっていなくたって格好いいものは格好いい。
でも、改めて、ファンクっていうイケてる音楽があるぜってのを紹介したい。
ちなみにファンクはハウスやヒップホップへ、黒人音楽の発展する始祖的存在なのだけれど、その過程でロックバンドが取り入れたりでさりげなく色々なところに影響を与えている。
なので純粋なファンクだけでなく、ファンクを感じさせ尚且つイケてるものは見境なく20曲選んだ。
たまにはゆったり音楽でも聴いて、さらに暇ならこのエントリを読んでみてくれ。
Curtis Mayfield - Superfly
ファンクのクラシックというにふさわしい、お手本のようなホーン隊とベースライン、添え物程度のギター。
映画のサウンドトラックのオープニングを飾る曲で、何かが始まるぞというワクワク感がある。そしてセクシー。
ちなみに、日本のバンドのSuperfly(大好き)のSEではこの曲が流れる。
BimBamBoom - O.E.C. Tiger roll
他のプレイリストにも入れたBimBamBoomだけど、好きなんだからしょうがない。
日本のインストファンクバンドで、全員女性である。
演奏はめちゃくちゃタイトでロックしているのだが、たまに入る隠し味的な歌がゆるくてかわいい。男だけのバンドには真似できない。
MVもめっちゃラブリーなんでよかったら観て。載せないけど。
Spin Doctors - What Time Is It?
確か中3だかそれくらいの時に音楽の師匠に
「レッチリとかレニー・クラヴィッツみたいな有名なファンクロックの次はリヴィング・カラーとかスピン・ドクターズを聴いてみな」
と言われて聴いたのだと思う。
レッチリみたいな華はないんだけど、粒ぞろいというか、どれを聴いてもなかなかかっこいいっていう、赤川次郎みたいなバンドである。
Cory Wong, Antwaun Stanley - Work It Out
これはSpotifyで知った曲。で、演者のことは全然知らない。
さらに調べてもよく分からなかった。
が、モダンでありレトロでもある作風はめちゃくちゃセンスを感じる。
サチモスとか好きな人はこれもいいと思う。
Red Hot Chili Peppers - If You Want Me To Stay
レッチリ初期のカバー曲。元はスライ&ザ・ファミリー・ストーン。
レッチリは原曲を活かした面白いアレンジをするバンドだが、これに関してはほとんどオリジナルと変わらない。
フェイクのようなコーラスが増えているくらいかな。
とにかくベースラインがかっこよくて、それだけで延々ループして聴いていられる。
Medeski Scofield Martin & Wood - Little Walter Rides Again
もともとはジョン・スコフィールド(マイルス・デイヴィス・グループ等に参加)がいないメデスキ・マーティン&ウッドの3人編成で、ギターレス。
ジャズファンクのセッションで作られた楽曲が中心なのだが、そこにジョンスコのギターが入るという贅の極みである。
インストで4分、短すぎて「もっとやってくれ」とおかわりしてしまう。
Nile Rodgers, Chic - I Dance My Dance
ナイル・ロジャースとシックの25年ぶりのアルバムはメインストリームのポップスでありながら、完全にファンクやハウスの系譜にあった。
この辺の音楽のブレンドの加減は、長年プロデュース業をしてきた匠の仕事という感じだ。
どファンクなアルバムが売れる時代ではないが、ブルーノ・マーズやファレル・ウィリアムスと言ったポップスのシンガーの曲にエッセンスとしてファンクを昇華させる形はかなりメジャーで、ファンクという言葉を知らなくてもいつの間にか体が覚えていたりする。
Parcels - Overnight
ウィキによるとエレクトロポップとかチルウェイヴの括りにもなっていた。
Spotifyで知ったバンドでここまでの経歴とかはよくわからないのだが、音を聴けば完全に『ランダム・アクセス・メモリーズ』以降のダフト・パンクの音を受け継いでいる……とここまで書いてから、プロデューサーにダフトの名前が入っていることに気づく。
もろにそれだ。
James Brown - Get Up Offa That Thing
出ました。
3大これを知らないとファンクのモグリ(昔ぼくの音楽の師匠に言われた)のひとり、ジェームズ・ブラウン。
難しいことは考えなくていい。
ノリのいい音楽の上で叫びまくるイカした黒人、それがJBで、それがすべてなのだ。
The Meters - Africa
これもレッチリがHollywood (Africa)というタイトルでカバーしている。
いや別にいいんだけど、タイトルなんだよってツッコミたいよな。新宿(ヨーロッパ)みたいなことだろ。
近代のファンクはリズムに対してあまりタメがない。タイトでリズムキープに主軸を置かれている(生バンドではなく打ち込みを多用する影響もある)。
ミーターズは人力の音楽の魅力を教えてくれる。
この粘っこさは機械やコンピューターでは作れない。
Graham Central Station - Release Yourself
コメディ映画とかでアホなギャングが逃げているシーンに合いそうな、コミカルかつスピーディなファンク。
ブルース・ブラザーズとか、めちゃくちゃ合う。
ミックスが時代感あって、もっと低音を出してたらもっとかっこいいと思うのだけれど、この軽い感じがコミカルなのかもしれない。
グラハム・セントラル・ステーションは師匠の3大ファンクにはエントリーしていないが、バンドの首謀者ラリー・グラハムはスライ&ザ・ファミリー・ストーンに所属していたいわばエリート・ファンクなのである。
Daft Punk - Give Life Back To Music
出ました。『ランダム・アクセス・メモリーズ』からの曲。
これが出た当時は、ダフトの今までのフレンチハウス路線からいきなり生楽器をフィーチャーしたファンクサウンドになっていたのに驚いた。
それでもダフトっぽさは随所に残っていて、ファンクの泥臭さはなく洗練されたイケてる成分を凝縮した都会の夜が似合うアルバムだ。
韻シスト - PARTY SIX
生バンドのヒップホップって最高だよな。
恥ずかしながら韻シストは名前だけ知っててつい最近まで聴いたことがなかったんだけど、YouTubeで色んなラッパーやバンドのボーカルを呼んでフリースタイルで歌ったりラップしたりジャムセッションしてる動画(色々あるから興味があったら調べて)をたまたま観た。
そこでまず「演奏がイケてる」ってことを知った。
だからヒップホップグループとしてというか、ファンクバンドって印象のが強い。
イケてるバンド、ゆるいラップで作られるチルな空気。たまんねー。
Betty Davis - They Say I'm Different
2000年以降のバンド、例えば有名なところで言えばストロークスやホワイト・ストライプスが意図的にアナログっぽいで昔のレコードの質感を作ることがある。
ぼくはこのアルバムを聴いた際にそのパターンで実は意外と若手の女性ボーカルが歌っているのかと思ったら全然違った。
正真正銘、70年代にババアが歌っていた。
つまりは、今でも全然古びることなく聴けるファンクのクラシックであるということだ。
Brick - Right Back
これもそこそこ昔、80年代の作品。
確かに歌の雰囲気とかはレトロなんだけど、音は今と大差ないと思う(リコーダーのような笛っぽい音が入っているのはいい感じでダサいけど)。
DiscoとJazzを足して自分たちの音楽をDazzと呼んでいたらしい。
ブリックはかっこいいんだけど、どこか抜けてるというか、かっこいいバンドに対する「抱いて!」みたいな憧憬は抱かせないと思う。
なんていうのかなあ。親戚の兄ちゃんみたいな。
Sly & The Family Stone - Dance To The Music
出ました。3大知らないとモグリのひとつ。スライ。
レッチリがカバーしたのも入れてるので都合スライだけ2曲選んでいる。
初期のファンクはソウルとの境目があまりなく(初期のメタルとハードロックの関係に近いかな)、これもどちらかと言えばソウルっぽいと思う。
ダンス・トゥ・ザ・ミュージックという単純明快なテーマ。
なにも足さない、なにも引かない。
Soulive - Outrage
ジャム系インストファンクバンド、ソウライヴ。
ロックっぽい曲も多く、ギターがわかりやすくかっこいいので、ファンクに興味はあるけれど何から聴けばいいのか分からないという人にもおすすめ。
ドライブでかけるのもお洒落な男を演出できるぞ。
Scoobie Do - ガレキの上のジェットコースター
日本から3組目。
ファンクやソウルをベースにいろんな音楽をミックスしたロックバンド。
ライブも観たことがあるんだけど、曲は甘くライブは激しい、もっと売れてほしいと思うバンドだ。
グレイプバインやトライセラトップスと並んでずっと中堅なんだなあ……
Funkadelic - Who Says A Funk Band Can't Plays The Rock?!
3大知らないとモグリのラスト、ファンカデリック。
正確に言うとジェイムズ・ブラウンとスライとPファンクの3つなんだけど、Pファンクってのはファンカデリックとパーラメントを中心としたファンクグループの総称。
これが分かりにくいんだけど、やる曲によってメンバー構成はほとんど同じなのにバンド名を使い分けているので、ライブだとPファンクオールスターズと名乗ったりする。まあこれは知らなくても聴くのに差し支えない情報。
で、タイトルが最高じゃん?「ファンクバンドにロックができないとか誰が言ってんだよ」
誰も言いません。言えません。
Baker Brothers - Lady Day And John Coltrane
ベイカー・ブラザーズは大学生のころコピーバンドをやったので結構思い出深い。
本当はGivsonって曲が一番好き(ギターが最高)なんだけどSpotifyにないのでアルバムを買ってくれ。
映画のエンドロールのような余韻と洒脱さがあるので、このプレイリストの最後に持ってきた。