だから、無理やり癖をつけたり、穿いたまま寝るというのは、ナンセンスだとぼくは思っている。
傷みと色落ちは紙一重だ。
自然に色落ちしていくのはやむを得ないが、避けたい箇所だってあり、そこに何らかの対策をするのはライフスタイルの延長でいい。という持論。
自転車によるジーンズの尻破れへの対策の話。
ちなみにプチニュースタンダードではクロスバイクにがんがん乗っていたが、現在は盗まれたので、501CTでママチャリに乗っている。
2つの観点からの解決策
いきなりだが解決策を提示する。
テンションを分散する
こんな商品がある。
絶賛するのもあり、けなし倒すものもあり。
ぼくはこれを使ったことがないので何とも言えないが、原理は分かる。
サドルが固定されているから尻が痛む、傷むわけで、可変的にシートが細かい動きに合わせ一緒に滑ってくれるならばそれが軽減されるという理屈。
大まかには、おばちゃんがやるビニール袋をサドルに被せるあれと同じようなものである。
あれは、雨が降った後水が染みてこないようにするのが大きな目的だと思うけどね。
サドル、シートを柔らかくする
フローリングの床に座っているのと、ソファに座っているのを想像してもらいたい。
おそらく、まあこの辺は実験したわけではないから推定だが、ソファのほうがダメージは少ないはずだ。
ケツ自体が痛むのはつまりその箇所にテンションが集中しているからで、それを解消するには柔らかいところに座ればいいということになる。
ぼくの試した結果、1000円ちょいで売られている「低反発フォーム」的なやつは全然駄目だった。
何が駄目かといえば。
何度か乗るとスポンジが潰れたままになり、もうなんのクッション性もなくなった。意味ねえ。反発しやがれ。
こういったゲル状のクッションが入ったものがいいと思う。ぼくはそうしている。
この2つの解決策を組み合わせる
まず言っておくが、これは見た目的にはかなり格好悪い。
ぼくは別にママチャリに跨がっている時のルックスなんかどうでもいいし、ていうか座ったらサドルなんかほぼ見えないし、問題ない。
ママチャリの見た目を気にする方は、諦めてほしい。
サドルにゲル状クッションを被せ、さらにその上にビニール袋を被せた。
ハルシステムver.1.1である。
被せるビニール袋は、スーパーの袋とかよりは、アパレル店でショッパーに使われるようなつるつるして強度のあるものがいい。
頑丈だし、滑りがいいからだ。
ハルシステムを導入して感じたこと
メリット
まずケツが痛くならない。
圧倒的に。
これが何よりケツに負荷のかかっていない証拠だ。
試してもらえば分かると思うが、柔らかくてなおかつ動くサドルは、乗ったらすぐジーンズに優しそうだと感じられる。
見た目はあれだが、ちょっとこれは快適が過ぎる。
いや、まあ大げさかな。うん。快適すぎることはないわ。
でも本当に試す価値はある。
デメリット
ママチャリでスピード志向の人はほぼいないと思うが、どうしても柔らかいサドルで力が分散し逃げるぶんペダルが重くなる。
ロードバイク等ならばこれはなかなか致命的。だから小さく薄く軽いサドルを使っているわけだけれど。
ママチャリだったら、別にいいだろう。
ペダルが重くなるのも誤差レベル、気にならない人は一切気にならないくらいだと思う。
あとは再三に言うように見た目が変になる。
まとめ
自転車とジーンズの関係には、体型も関わってくる。
たとえばぼくはケツの肉が薄く、骨がかなり表皮から近いところにある感じがするため、自転車に乗るとどうしてもそこに負荷がかかっている感じがする。
この点たぶん太っている人、女性のほうがダメージは軽減されているはずだ。
なんにせよハルシステムは、自転車とジーンズの関係に悩む人をちょっとは助けられると思う。
あとは、スーツや制服のスラックスがテカってしまう、とかいう問題にもある程度効果が期待できる。
ハルシステムは自転車通勤を応援します。