GRAMICCI NN-SHORTSについて

グラミチ

男の短パンはなかなか丁度よく選ぶのは難しい。
すね毛問題、丈問題などなど。人の目なんか気にせず好きにしたらいい、と言ってしまうのは簡単だけれど、やはり好きなものを選ぶにも周囲に不快感を与えないのが大人の嗜みというもの。

というわけで、ジーンズの暑さがこらえられなくなったときに備えて、短パンを用意した。

短パン選びの基準

メンズショーツ
ぼくが求めていた要素は何点かあり
シルエットの綺麗なもの
ベルトを使わなくてもサイズ調整のできるもの
生地はそこそこしっかりしたもの

一番最初の条件は言わずもがな。
短パンのサイズバランスは結構難しい。
ゆったりしたものの方が当然楽だが、カジュアルに振れすぎたり、子供っぽくなってしまったり。
タイトで短いものはせっかくの短パンなのに窮屈で、太ももを見せすぎればちょっと周囲の目が痛い。
この辺のバランスがキモだ。

後ろのふたつは自転車を意識している。
前傾姿勢になったときにおなかにベルトのバックルが当たるのって気持ちが悪いのだ。
ユニクロのドライストレッチショーツ、だっけな?あれも涼しそうでいいなと思って試着したんだけど、Sサイズでもウエストがゆるくてベルトなしでは穿けないから断念。

生地のしっかり感。
まず、以前ナイキランニングの短パンを穿いて自転車に乗ったわけだけど、ランニングウェアって薄くててらてらしてる。
風に舞い、ぼくの太ももはむき出しになった。これは成人男性としてはなかなか由々しき問題である。
もちろん薄いほうが涼しくて快適なんだけど、どうせ短パンなわけで、ジーンズを穿くよりは快適なのだから、太もも丸出しは避けて生地のコシを重視した。
ランニングウェアは自転車には向かない。短パンにおいては。

これらの条件を満たすものは結構少なくて、コロンビア、モンベルあたりのアウトドアウェアブランドを覗いてからいきついたのがグラミチだ。

GRAMICCIのNNショーツ

「グラミチ」は、1970年代、アメリカで“ストーンマスター”と呼ばれ、ヨセミテロッククライミングをリードしてきた一人のロッククライマー、マイク・グラハム氏が、当時のクライミングウエアでは満足できず、独自の手法で機能性に富んだウエアづくりに着手し、1982年にカリフォルニアの小さな倉庫で立ち上げたブランドです。

「グラミチ」の製品染めかつ着晒し感のある製品、グラミチパンツとグラミチショーツは伝説的なものとなり、それらには独特の機能性、180度自然な開脚を可能にした「ガゼットクロッチ」や片手で簡単に調節できる「Webbingベルト」が装備されています。
これら「グラミチ」を代表するパンツは、クライミングパンツの代名詞的存在として、たちまち全米に広がり、日本でも受け入れられています。
さらに「グラミチ」はアウトドアへの情熱を表現した個性的キャラクター「ランニングマン」がブランドのアイコンとなり、クライマーのみならず、ファッション感度の高い若年層の間に支持を得ています。
Gramicci Online Store / OUR STORY

NNとはニューナローの略。

もともとクライミングウェアをルーツにしているブランドだから、動きやすいゆったりめのシルエットだったのがナロー(狭い)シルエットになり、さらに現代的なシルエットにアップデートされたのがニューナロー、ってことみたい。

全体像

グラミチのNNショーツ
カラーはDouble Navy。うーん、保守的チョイス。
製品染めだから、古着感のある色味。いい雰囲気。

ディテール

ぼくの携帯のカメラだと中央が紫がかった色になってしまう。全体像が本来の色に近い。

ベルト部

グラミチのNNショーツのウェビングベルト
これが結構ポイント高い
ベルトなしで穿けるものがいいと書いたが、これはベルトに換算されないっていうか。邪魔にならないからね。

ウェビングベルトと呼ばれるこの機構は、メッセンジャーバッグとかのシステムに似ている。
あらかじめ調整しておいたサイズに、バックル部分を引っ掛けたり止めたりする。片手で出来るから、超快適。

ランニングマンもいいアクセントになっている。

でん部

グラミチのNNショーツ
ポケットが二つ。

フロントポケットはジーンズみたいに前についているのではなくて、スラックスみたいに横についている。
どちらがいいってわけではないけど、横についていたほうが狭苦しくなくて短パンらしい快適さは確保できると感じている。

クロッチ部

グラミチのガゼットクロッチ
ライミングウェアルーツの部分。
ガゼットクロッチといって、要するに突っ張らずに脚を180度開くことができるようなアクティブな構造になっている。
登山家だけでなく、自転車乗りにも嬉しい。

着用イメージ

グラミチのNNショーツ着用画像
179cm 62kgがMサイズを着用。
Sサイズでも穿けるけど、丈感がこれくらいがベストかな。

ここらは好みだけど、これ以上短くなると不快感をまわりに与えかねない気がする(この写真でも不快だった人はもう知らんよ)。
短パンとしてはすっきりとしたシルエットながら、ガゼットクロッチとストレッチ生地、腰周りの深さで窮屈さは全然ない

腰周りに対してテーパードが効いてて裾幅は狭い、それでいて動きやすさも確保している短パンって結構希少。

まとめ

自転車乗りとして、動きやすくて快適な短パンを探していたけれど、これは普通に街着として万人におすすめできる。
もちろん自転車乗りにもスケーターにもフェス参加者にも

ジーンズと違って気兼ねなく洗って、ちょっとくたびれてきたときの感じもよさそう
ヘビーローテの予感。