FRED PERRY Bomber Neck Track Jacketについて

Fred PerryのBomber Neck Track Jacket

ぼくの中ではトラックジャケットといえば、adidasかFRED PERRYの二択。
理由はもちろん音楽の匂いがするからだ。
明るい色のトラックジャケットを、ジャズとかファンクの黒人バンドが着ているとめちゃくちゃ格好いい。

始めようぜ何度目かのサマー・オブ・ラブ


Podcastの紹介

購入に至るまでの経緯などはPodcastの#25で話したので、興味のある方はどうぞ。

Spotifyが開けない方は以下リンク参照
サンダーボルト・トーキョー • A podcast on Anchor

FRED PERRYのトラックジャケット

トラックジャケット=ジャージの上、と思っていただいて差し支えない。

フレッドペリーのトラックジャケットを初めて着たのは大学生の頃。
大学生にはトラックジャケットが似合う。
逆に20代半ばくらいまで来ると中途半端というか、もちろん人によるのだけれど、ぼくの場合「ずっと浪人し続けている予備校生」みたいになっていた(と思う)。

33歳の今、久々にトラックジャケットを手に取る。もう予備校生には見えないだろ。
本当に、20歳くらいまでに好きになったものって変わらないね。
40歳でも50歳でもそれが似合ってればいいなと思う。

素材

Fred Perryのトラックジャケット
トリコ(トリコット)素材。
トリコ素材がなんなのかよくわからないが、いわゆるジャージでイメージするあの感じだ。

トリコットとは編物とされる生地の一種の中で、縦編に分類される織り方のことです。糸をループさせるように編むことで伸縮性など様々な特徴を持った生地に仕上がります。現在では高速生産が可能となり、日常生活の様々なシーンで活用されています。「径編み」とも呼ばれています。


トリコットとは|ユニフォーム用語集:意味/解説/効果など

定番のデザイン

Fred PerryのTaped Track Jacket

フレッドペリーのトラックジャケット

ラグランスリーブにテープを縫い付ける形でローレルマークが並んでいる。
これがフレッドペリーのトラックジャケットの定番である。

以前着ていたのはこのデザインではなく、Twin Taped Track Jacketというタイプだった。
当時の定番はそれだったと思う。定かではない。
フレッドペリーのポロシャツの襟と袖の二本線のことを英語でTwin Tippedと表記する。そのアイコンにならう形で2本のテープがトラックジャケットにも流用されていた。

いつの間にかこのローレルマークのテープが定番になっていたらしい。
このテープで使われているローレルマークは通称「こんぶ」で(店員さんがそう呼んでいた)、確かに胸にあしらわれている刺繍とは形が違って、ぽってりした感じがこんぶみたいである。



フレッドペリーのトラックジャケットの刺繍
胸の刺繍の代わりに、Twin Tapedのときはこんぶワッペンがついていたと思う。



Fred Perryのトラックジャケットのジッパー loading=
ジッパーはYKK

ボンバージャケットのデザイン

フレッドペリーのボンバーネックトラックジャケット
ボンバージャケットはフライトジャケットのこと。
第二次世界大戦まではボンバージャケットと呼び、それ以降MA-1と呼ぶのが一般的になったらしい。ふーん。

それらと同じように、高さのない丸っこいリブ襟になっているのがこのジャケットの特徴。
これによってスポーツウェア感が少し薄まり、他の服との親和性が高まっている。

このデザインは定番ではない。
時期によってフロントがスナップボタンになったり、変わった配色になったりしながらスポットで販売されている。

M12 Black/Champagne/Champagneとの比較

このトラックジャケットを見た時、まず思ったのは「あの一番かっこいい配色じゃん!」である。
フレッドペリーイングランド製ポロ、M12の定番カラーにBlack/Champagne/Champagneという配色があり、ぼくはそれがとても好きなのだ。

似た配色に思えるが、このトラックジャケットではChampagneではなくGoldという言葉が使われている。
というわけで、双方を比較してみる。

手前がM12、奥がトラックジャケットだが、はっきり言って写真ではよくわからない。ほとんど同じに見える。
が、目視での印象だとちょっと差がある。
Champagneは白寄りの金、Goldは銅寄りの金かな。

だからなんだって話だが。
ぼくはこのM12にこのトラックジャケットを合わせて着たかったのだ。
要するに、同じ色ではないが近い色ではあるということがわかった。違和感はない。
トラックジャケットのテープ部分はよりChampagneではなくCopperって感じが強いか。
だからなんだって話だが。

余談

定番トラックジャケットの在庫がかなり少なくなっている。
少なくともぼくが着られるM、Lについて、都内では色によってはもう弾切れしていた。

というのも、22AWから定番が定番でなくなるらしいんだな。

トラックジャケットは引き続きリリースされるようだが、こんぶローレルではなく
フレッドペリーのローレルマーク
この葉っぱが多いタイプのローレルマークにリニューアルするそうな。

ぼくが訪れた店舗の店員さんはみなこんぶのほうが好き派で、今のうちに買い足したらしい。
どっちを選ぶかは好みだが、ここまで読んでいる時点でどっちでもいいとは言わないよな。
ぼくもどちらかといえばこんぶの方が好きかな。それと、廃盤になると聞くとなんだかあとでちょっと自慢できそうだし。
Fred Perryのトラックジャケットのコーディネート
こんな感じでイギリスの不良崩れなコーディネートをしている。

まとめ

そうでなくても欲しかったのだが、色と廃番になるという要素が重なり、特別感のある一着を買うことができた。
ただ、めちゃくちゃ寒かったり半袖でも暑かったり、ちょうどいい気候が少なく思うように着られない。
バンドやるときは、メンバーみんなでフレッドペリードレスコードにしたいとか、そんなことを考えている。