BEAMS BOY 別注 GREGORY NICE DAYについて

beams boy別注gregory nice day

いわゆるシンプルなティアドロップ型のリュック、バックパックをデイパックという呼称にしたのは、グレゴリーが元祖だという(諸説あり)。
そんな由緒正しき老舗に、ビームスボーイが別注したモデルを新たに購入した。

結論から言えば、グレゴリーのバックパックはとってもいい。

GREGORY NICE DAY

beams boy別注gregory nice day
デイパックについては以前書いた。

デイパックがグレゴリーの永久欠番的なマスターピースであるのに対し、ナイスデイはそもそもインラインで存在しない
ビームスボーイが別注したモデルで、基本的なデザインや形状はデイパックを踏襲しつつ、少しサイズダウンしている。
具体的に言えばデイパックが26リットル、ナイスデイは22リットル

(知らない人にはわかりにくいだろうから一応)ビームスボーイはレディースを扱うラインなので、一応はレディース向け商品ということになるのだろうけれど、男性が使ってもまったく問題がないデザインだ。

別注ポイント

GREGORY NICE DAYの着用例
前述のとおり、型からビームスボーイで企画されたものである。
サイズ感は178センチの男性が背負ってこんな感じ。
ちなみにNO COFFEEのピンズは自分でつけたものなのでビームスは関係がない。

ストラップはゆるくせず、しっかり背中ジャストの位置くらいに合わせている。
22リットルでも日常使いには充分すぎるくらいの容量がある。



グレゴリーの紫タグ
ビームスボーイ別注グレゴリーのナイスデイのタグ
もっとも大きなポイントはタグ。
1990年から3年間だけ採用されていた通称紫タグのカラーリングを、現行のロゴに乗せた限定仕様になっている。


gregory nice dayの内側
ビームスボーイ別注グレゴリーのナイスデイのライナー
内側はビームスのタグと、ライニングにビームスボーイとグレゴリーのロゴがプリントされている。
ブラックの裏地にブラックのプリントなので光の加減で見えるくらいのこっそり満足ポイントだ。

素材

グレゴリーの定番素材
デイパックは1860Dバリスティックナイロン仕様のモデルのオールブラックを選んだが、ナイスデイは最もグレゴリーらしい素材とも言える420Dパッククロスナイロン

引き裂き強度と耐磨耗性、耐水性をバランスよく備えたグレゴリーが定番で使用している生地です。耐水性強化のためにポリウレタンコーティングが施されています。


Material Glossary 1|ブログ|グレゴリー(GREGORY)公式通販

底面だけ補強のため500Dコーデュラナイロンになっていて、やや厚めの生地になっている。

ストラップ

GREGORYのショルダーストラップ
EVA素材のがっしりしたクッションがついた、デイパックと共通のディテール

私たちが最も大切にするのは、ユーザーが背負った瞬間から「着る」ように完璧に身体にフィットするパックをつくることです。


フィッティングの歴史|グレゴリー(GREGORY)公式通販

デイパックはチェスト、ウエストベルトのふたつが付属するが、ナイスデイはチェストベルトのみ付属する。
ぼくはどっちも必要ないので外して使っている。

ジッパー

YKKの10番ジッパー
ここもデイパックと共通のディテールで、YKKの10番、太めのジッパーが採用されている。
本体もレザープルもブラック。

壊れにくく、すべりがいいので、古くから使われ続けているパーツだ。

メッシュポケット

GREGORY NICE DAYのメッシュポケット
ここもデイパックと共通のディテールで、内側にジッパー式のちいさなポケットがある。
外側のポケットに入れるほど頻繁には使わないものを収納しておくのに便利。

デイパックと違うディテール

エストベルトがないほか、PCスリーブもない。よりシンプルな構造になっている。

外側のポケットはデイパックがダブルジッパーなのに対し、ナイスデイはシングル。
小さくなった分ダブルにしても利便性がほぼないので、このほうが完成されていると思う。

使い心地

デイパックでわかっていることだけれど。
背中に沿う背面パネル、厚めのEVA素材のショルダーストラップ、斜めの外側ポケットなど、日常で使うために過不足ないところですごくよくまとまっている

収納がものすごく多いとか、完全防水であるとか、そういうのではなく。
過不足がないという点が素晴らしい。完全なる登山用では普段使いにはトゥーマッチだが、あまりにファッション特化だと使いにくい。
シンプルなデザインに必要充分なポイントを押さえたバランスが、とても完成されている。

特にサイズ感に関して。
デイパックで別に大きすぎると感じたことはないが、特に大きなものを入れる予定がないならばナイスデイのほうが取り回しに便利かなと思う。

まとめ

定番商品をちょうどいいサイズにして、限定仕様をプラス。
使いやすいし、所有欲も満たされるしで言うことなしのバックパックである。

なんとなくだけど、グレゴリーのバックパックを背負っている人を見るとシンパシーを感じるんだよな。
他のブランドのを背負っているときは別に何とも思ってなかったけれど、グレゴリーはそういうのがある。
そういうのってなんだよ?