なので、新しいジーンズを探していた。
ジーンズは買うたびに新しい発見がある。
プチニューをふまえて、ぼくが気づいた点や、501CTの詳細について書いていく。
501の基本シルエット
一般的に501というと、太めでテーパードがなくそのまま落ちるようなイメージだと思う。
厳密に言うと通常ジーンズというのは、ストレートであっても軽いテーパードがかかっていて、ワタリから裾まで同じ幅だとむしろフレアがかかっているように見える。
だから501も若干テーパードなわけだが、この角度が急なものをテーパードジーンズ、501程度な場合はストレートジーンズに括るのが普通だ。
501CTの立ち位置
ものすごくざっくり言えば、501CTは501の裾幅を思い切り狭くしキツいテーパードをかけたモデルだ 。
カスタマイズド・アンド・テーパードの略でCT。
では、501CTは、もはや501ではないのでは?
という、これはもはや禅問答のような話になる。
昔ながらのリーバイス501愛好家からしたら受け入れられないものかもしれない。
例えば601とか、新しい品番をつけて売ればいいのに、という気がしないでもない。が、やはりリーバイスにとって501というのは看板であり、それを冠していた方が売れるから、という邪推もあながち間違ってはないはずだ。
好意的に捉えるならば、47501や66501、XX等501の中でも時代によりディテールは変遷してきている。
CTもそのひとつで、若干変わり種にはなるだろうが、現代の501のひとつの形と考えることもできる。
最終的には、ぼくは見た目が格好よく品質が良ければ品番なんてどうでもいい。
どうでもいいは言い過ぎかもしれないが、ヴィンテージへの憧れはあまりない。
現在リーバイスで唯一ボタンフライなのが501であり、501CTだ。
邪道と見るか、モダンな進化と見るかは、各々が考えたらいい。
501CTのあれこれ
前置きが長くなったが、501CTのディテールについて触れていこう。
大まかなスペック
28インチの細かいサイズは以下(リーバイス公式サイトからの引用)。
ウエスト(ヌード寸法) 71
ヒップ 93
股下 80
前股上 27
渡り幅 26.5
裾幅 15.5
概ねこの通りだと思う。ウエストのサイズ感はいつものリーバイスの28インチという感じ。
レングスは32固定で選べない。
185cmとかあるような人には短いかもしれない。
生地はコーンミルズ社のホワイトオーク工場製、いわゆるコーンデニム。
詳しく説明すると長くなるので、それはこちらで。
ざっくり言えば、XX生地を作った力織機を直しながら今でも使っている工場なのだ。
14.5オンス、プチニューと同じである。
大きく違うのはプチニューは多くの人が(ぼくも含め)リジッドから洗わずタイトなサイズを伸ばしながら穿くようなスタイルをとっていることだ。
この501CTはワンウォッシュなので既にある程度生地が詰まっている。
A.P.C.でなくてもかまわないが、リジッドでそこそこのオンスのジーンズをタイトに穿き込んだ経験のある人ならば、のちのち当初のオンスほどの厚みを感じなくなった経験があると思う。
これは要するに生地を伸ばしながら穿いているから、局所的に薄くなっているわけだ。
501CTはビタビタに張り付くサイズ感ではないので、この14.5オンスを長期で楽しめるはずだ。
各部の写真
ディテールを見てみる。
バックポケット
アーキュエイトステッチは浅め。
オレンジとイエローの二種類のステッチが使われており(写真だと分かりにくいが)カジュアルな雰囲気。
フロントポケット近辺
リベットは銅褐色というかもっと黒っぽい感じ。
コインポケットの裏も耳付き。
内側
由緒正しきタグ。
洗いがかかっているので青くなっている。
ボタンフライ
ここら辺は特に言うことないな。
ヴィンテージ501との比較とかもCTにはあまり意味がないと思うし。
革パッチ
印字が濃い。
タグあれこれ
ホワイトオークやセルビッジに関する説明タグが。
裾近辺
赤耳、チェーンステッチ。